阪神・ゲラ シンカー見て!岡田監督に猛アピや キャンプ初日ブルペン入り意欲「日本語も文化も学びたい」

 阪神の新助っ人、ハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が31日、伊丹空港から空路で沖縄に入り、キャンプ初日のブルペン入りに意欲を見せた。昨年はB・ケラーのブルペン入りが極端に少なく岡田監督をヤキモキさせたが、パナマ出身の最速164キロ右腕は優等生。高速シンカーで岡田監督にアピールし、セットアッパー、クローザーに名乗りを上げる。

 午前8時過ぎ、ゲラは旧知の仲であるミエセスと一緒に搭乗口に姿を見せた。スペイン語でジョークを言い合い、ゲラゲラ笑い合う。マウンドではポーカーフェースを貫くという剛腕は、キャンプインを前に興奮を抑えきれないようだった。

 「楽しみだね。状態は100%だよ。キャンプ初日のブルペン入り?もちろんもちろん!初日から入るつもりで調整してきたよ。コーチと話し合って決めていきたいね」

 パナマ出身の背番号00はエンジン全開だ。新助っ人がキャンプ初日にブルペンに入れば異例。岡田監督は「外国人はそんな慌てんでもええけどな、おーん」とハイペース調整にストップをかけたが、新助っ人の心意気がうれしくないはずはないだろう。昨春キャンプではB・ケラーのブルペン入りがたった2度、球数は計101球にとどまり、指揮官は「危機感を持て」と激怒。さらに打撃投手登板でも精彩を欠き「枠ないかも分からんぞ」とあきれ返った。

 ゲラはそんな心配は無用だ。昨年の二の舞いを避けるため「(ブルペン入り)お願いするよ」と話していた安藤投手コーチも一安心に違いない。さらにゲラは「(岡田監督に)シンカーには自信があるから見てもらいたいね。それがウイニングショット?そうだね、武器にしてきたんだ」と目をギラギラさせた。

 「アリガトウゴザイマス、オハヨウゴザイマス」。覚えたばかりの日本語も披露し、「日本語を含めて、日本の文化もいろいろ学びたいんだ」。意識が高く、優等生の雰囲気が漂う。一方でチームのムードを早くもつかみつつある。先輩助っ人から助言をもらったかと聞かれると「ミエセスより自分の方がいろいろ分かってると思うよ」と岡田監督ばりの“ミエセスいじり”で笑わせた。

 「チームメートに会えるのが楽しみだね。みんなと話をしてチームに溶け込みたいね」。セットアッパー、クローザー奪取へ、準備は万端だ。キャンプ初日から岡田監督、ナインの心をわしづかみにする。

 ◆岡田監督、昨年春季キャンプで“助っ投勢”に… 2023年の春季キャンプでは、岡田監督が助っ人投手の調整に苦言を呈していた。特に問題視したのはブルペンでの球数の少なさなどからくる調整不足。2月20日には、打撃投手に登板したB・ケラーに対して、打者11人に3安打2四球だった内容を踏まえ「危機感を持て」とピシャリ。同26日の日本ハムとのオープン戦でB・ケラー、K・ケラー、ビーズリーの助っ人3投手がそろって失点。「日本の野球をなめたらあかんよな。結局は言うても(ブルペンでの投球練習で)投げへんねんから、しょうがないわな」と厳しい言葉を並べていた。

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