【AREで賞】阪神・小野寺 三塁に本格挑戦中!特守50分 高校生レベルに「レベルアップしました(笑)」

 三塁で守備練習をする小野寺
 バットを手に笑顔の小野寺(撮影・立川洋一郎)
 三塁でノックを受ける小野寺(撮影・田中太一)
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 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 キャンプでその日、最も輝いた選手を独断で取り上げる『この日のAREで賞』。2日目は複数ポジションに挑戦してレギュラー獲りに挑む、小野寺暖外野手(25)だ。

 午前8時ごろ、小野寺の姿はサブグラウンドにあった。気温22度、快晴の下、早出特守に参加。馬場内野守備コーチによる三塁ノックを約50分間受け続ける。藤本内野守備走塁コーチも見つめる中、逆シングルや二塁転送を繰り返し、朝から汗びっしょりだ。

 「去年の秋は藤本さんから『中学生レベル』と言われたんですけど、今日は『高校生レベル』と。レベルアップしました(笑)」。昨秋キャンプから三塁に本格挑戦した。ひと冬を超えて、上達を実感。現在の課題は「送球」だという。

 「今までちゃんと練習したことがなかった。ステップとか知らない状態で守っていたので、確実に投げられるように練習しています」。1日のシートノックでは中堅と一塁を守り、この日は中堅から三塁へまわった。チームでは珍しい複数ポジションは岡田監督の期待の表れだろう。

 昨季は指揮官も認める右打ちを身に付け、43試合で打率・347をマークした。今キャンプでは長打力のアップを目指すなど定位置奪取に貪欲だ。「どこでも守れた方がチャンスだと思う。どこのポジションでも奪い取る気持ちで練習していきたい」と小野寺。両翼のレギュラーが決まっていない外野では若手がしのぎを削り、三塁では佐藤輝が健在。大卒5年目の好打者はガムシャラに食らいつく。

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