阪神・ゲラ 来日初ブルペン「背番号と一緒で問題ゼロ」 岡田監督「そんな外れやなくて良かったわ」

 ブルペンで力投するゲラ
 ブルペンでの投球練習を終え小宮山ブルペン捕手(右)とグータッチを交わすゲラ(撮影・中田匡峻)
 ブルペンで投げ込むゲラ(撮影・中田匡峻)
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 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神の新助っ人、ハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が2日、来日後初めてブルペンに入り、岡田監督らの前で変化球を交えて24球を投げた。マウンドの硬さや日本の公式球を確認し、クイックでの投球も披露。球団外国人投手史上初となる背番号00に絡めて、「自分の背番号と一緒で問題ゼロ」と“パナマジョーク”で活躍への自信を表現した。

 今季支配下で唯一の新助っ人外国人がベールを脱いだ。キャンプ2日目。ブルペンに一番乗りしたゲラは投球練習の開始前に、本塁と正対して右側を見つめて息を整えるルーティンを行った。指揮官や大勢の虎党の熱視線も平常心で受け止めて、小宮山ブルペン捕手のミットへ“来日初球”を投げ込んだ。

 「最初にしては良かった。感触的にも悪くなかったし、ストライクゾーンに投げることを考えて、集中力を持って強い球を投げられた」。直球を主体に、ウイニングショットに挙げる「右に曲がるシンカーのようなツーシーム」と、カットボールも織り交ぜ、24球のうち14球をストライクゾーンに入れた。投げ終えると安藤投手コーチとトラックマンのデータに見入った。

 マウンドを入念に確認する姿も見せたが、「(これまでとの)差を確かめたが、どちらかといえば投げやすい。気に入ってるくらい」と問題ないことを強調。NPB公式球にも「握りやすい、投げやすいイメージ」と頼もしい言葉を重ねた。クイックでの投球も披露して「いろんなタイミングを交ぜて変えて投げるというのは、自分の背番号と一緒で問題ゼロ」とジョークを飛ばし、笑いのセンスもかいま見せた。

 岡田監督は昨春キャンプでほとんどブルペン入りせず、昨季途中で退団したB・ケラーを引き合いに、「そんな外れやなくて良かったわ。去年の例があるから」と冗談交じりに評価。ゲラが19年まで遊撃手だったことを踏まえて、「クイックとかできるやろ。うまいと思うよ、投内(連係)とかも」と太鼓判を押し、制球力にも「そんなばらつきはないと思うよ」と期待を寄せた。

 セットアッパー、クローザー候補として分厚いブルペン陣に加わった新戦力を、他球団007もチェック。巨人・中里スコアラーは「1人いいピッチャーが増えるというのは、やっぱり手ごわくなります」と警戒した。

 1月28日に来日したばかりだが、異国での食生活も「チンジャオロースを食べておいしかった。みそラーメンも」と満喫し始めたゲラ。「いい雰囲気で楽しめているので気持ちがいい。みんながいいチームメートで」。日本一の猛虎軍団に溶け込んで、連覇のために腕を振る。

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