「盗塁」ちゃうで「走塁」やからな 阪神・岡田監督が赤星臨時コーチ招いた意図を説明

 走塁練習をするナインを見守る岡田監督
 走塁指導をする赤星憲広氏(手前)と言葉を交わす岡田監督(80)=撮影・立川洋一郎
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 「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)

 盗塁より走塁よ-。阪神の岡田彰布監督(66)が昨年に続き、球団OBの赤星憲広氏を臨時コーチとして招いた意図を説明した。「別に盗塁の数を増やすために赤星呼んだんちゃう。盗塁の数じゃないから、走塁練習やからな」。虎将はそう断言した。昨季は近本が28盗塁で盗塁王を獲得するなど、チームは79盗塁で5年連続リーグトップの成績を残したが、その数字をさらに伸ばそうと画策したわけではない。

 岡田監督は1死一塁、カウント3-2と具体的な場面を挙げた。「当然ランエンドヒットでな、バッターがもし三振したら(走者が二塁で)アウトになるかセーフになるかは全然違うからな」。走塁におけるスタートの重要性を力説した。

 “ゴロゴー”の局面でも同様だ。三塁走者が「ラインから離れ過ぎや。5センチでも10センチでも短く走る方がセーフになる可能性は高いわけやんか」と指摘。ライン近くに立ち、本塁までの最短距離を走るべきだとした。

 「そのへんは小さいことやけど、めっちゃ大きいよ」。求めるのは盗塁数という一見して分かりやすい数字ではない。今年も“岡田野球”は細部を突き詰めていく。

 ◆近本「(赤星氏と)野球以外のことを話したので、いい話を聞きました。(具体的には)全然話せないです(笑)」

 ◆木浪「帰塁の話をした。全て手から(一塁に)戻るスタイルだったが、足で戻れるようにとか。もっと自分が良くなるためにという話も聞いた。それをしっかり生かせればと思う」

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