「阪神春季キャンプ」（３日、宜野座）

　阪神のＯＢ赤星憲広氏（４７）が、古巣の沖縄・宜野座キャンプに２年連続で臨時コーチとして合流。若手を中心に、走塁技術を吸収した。ランチ特打では大山と並んで打った井上広大外野手（２２）に対し、岡田彰布監督（６６）も「本当の勝負かもわからんわな」とハッパをかけた。以下、一問一答。

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　－赤星臨時コーチが来て若い選手は新しい発見が。

　「去年もスチールというか、走る機会なかったからなあ。無理して走る必要がないケースの方が多かったと思うよ。足を絡めた言うても、そこまで無理せんでもつながったケースのほうが多かったからな」

　－大事なときに持っていていい武器。

　「そういうことやけどな。盗塁のためじゃなしに、一死一塁で（カウント）３-２になったら、当然ランエンドヒットでな、バッターがもし三振したら、それをアウトになるかセーフになるかはぜんぜん違うからな。そういうことやろな」

　－走塁の状況判断は積み重ねが大事。

　「あんなんは頭で反応してやる種目じゃないからな。体が勝手に反応して（打球が）抜けて、ゴーかバックか、そういうことやからな」

　－赤星さんは森下を強化選手だと言っていた。近くで見て、森下の盗塁をどう見ていたか。

　「いやいや、盗塁もそうやけど、さっきも言ったようにスリーツーになったらランエンドヒットという形になるからな、結局は。そういうときに、もしも、強い打球でゲッツーになるのと、いいスタートを切ってセカンドでセーフになるのと、いろんなケースが出てくるからな。そのへんは小さいことやけど、めっちゃ大きいよ。ゲッツーになるのとな」

　－森下の走塁面は成長の余地がある。

　「去年はそこまで（頭が）回らへんわ、走塁まで。他のことで精いっぱいやわ。（ベースの）踏み忘れもあったしな、あいつはほんまに（笑）」

　－ランチ特打で大山と一緒に井上を打たせた。

　「分からん。朝見たら大山、井上になってたから。（自分が）決めたんちゃうから。去年から言うてるけどな、土日は大物にしとけよと（笑）内野の頭越すようなんばっかりはあかんでと。土日はお客さん多いから。だからああしたんちゃう」

　－井上にとっても目の前で大山を見るのは良い勉強

　「そらなるなる。全然なるよ。あのへんは今年勝負の年になるかもわからんからな。年齢的にもな。５年目か。大事な年やわな、そろそろな。大学４年間行ったことを考えたら本当の勝負かもわからんわな」

　－３日連続でブルペンに入った投手も

　「俺、今日ブルペン見てないよ。若いのは休ますって安藤（投手コーチ）も言うてたし。ブルペンは普通やろ。普通言いながら一番投げてるの、加治屋と島本やった。何のために向こう（２軍）行かしてるのか分からん。球数２日間見たら一番多い。ゆっくりせえ言うてるのに（笑）」