阪神2軍キャンプでも鳥谷塾 ドラ3・山田を絶賛 守備「体の使い方が上手」 打撃「芯に当てる能力高い」
「阪神2軍春季キャンプ」(7日、具志川)
あこがれの人から熱視線を送られた。阪神ドラフト3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英=が臨時コーチとして招かれた球団OBの鳥谷敬氏(42)に“弟子入り”。鳥谷氏は開口一番、山田の潜在能力を評価した。
「山田選手は体の使い方が上手。ノックを受けるよりも、実戦の方が見栄えがいい。大舞台で戦った経験があるんだなとは思いました」
早出特守から“鳥谷塾”は開講。通常の守備練習では約45分、特守でも約50分間、山田は遊撃守備を教え込まれた。その中でも鳥谷氏が高卒ルーキーに伝えたかったのは、現役生活を長く続けるためのけがをしにくい「体の使い方」だった。
打球を一度前にこぼしてから捕球し、一塁に送球練習も行った。「一塁方向に力が向かってると、落としたものが必ず一塁方向に転がっていくはず。体の力の向きを知ってもらうためにやりました」と鳥谷氏。正しい方向に力を向けると送球もスムーズになり、余計な負担もかからない。
鳥谷氏は山田の打撃練習にも熱視線を送り、「芯に当てる能力は高い」と絶賛。山田は「見ていただいてることはうれしい」と喜び、遊撃手としては歴代1位の667試合連続フルイニング出場記録を持つレジェンドに「憧れしかない」と尊敬のまなざしを向けた。「難しいポジションだと思うので。そこでずっと出続けられるってことは、自分もそうなんないといけないと思ってますし。本当に鳥谷さんを見習って頑張っていこうと思います」。教えを胸に、“鳥谷ロード”を歩んでいく。