阪神・岡田監督“バッテリーシャッフル構想” 梅野×大竹or村上「今年一番見たい」新たな可能性探る
阪神の岡田彰布監督(66)が9日、“バッテリーシャッフル構想”を明かした。昨季は大竹耕太郎投手(28)と村上頌樹投手(25)が先発した全試合で坂本誠志郎捕手(30)がマスクをかぶったが、指揮官はオープン戦で「村上とか大竹とか、梅野にかぶらすよ」と明言。梅野隆太郎捕手(32)と組ませて「どんなリードするのか、今年一番見たい」と新たな可能性を探っていく。
意外な“黄金バッテリー”が見つかるかもしれない。「村上とか大竹とか、梅野に(マスクを)かぶらすよ。去年の逆(の組み合わせ)になるかも分からへん」。既に捕手併用を決めている岡田監督が、大胆な“シャッフル構想”を明かした。
昨季は大竹と村上が先発した計42試合全てで坂本がマスクをかぶった。結果は大竹12勝2敗、村上10勝6敗と好相性が際立ったが、指揮官は2年連続で都合良く事が運ぶとは考えていない。
就任1年目の昨年はバッテリーの組み合わせも「手探り」状態だった。「どっかではっきり決め事を作っておかんと(起用に)迷ってしまうやんか」と岡田監督なりの「決め事」を明かした。「コントロールがいいピッチャーを坂本でいこうと思ってたんよ。ちょっと球威のあるボールで大胆にいくのを梅野がええんかなと」。才木が先発した18試合中15試合、西勇は18試合中13試合、西純が先発した11試合中9試合で梅野が捕手を務めたのも、そうした基準によるものだった。「今年一番見たいのは村上、大竹の時に梅野がどんなリードするのかなと。オープン戦では1回組ませなアカンと思ってるよ」と起用を明言した。
昨年は8月に梅野が左尺骨骨折で戦線を離脱。以降は坂本が主戦捕手を担ったが、今季も予期せぬ事態が起こらないとも限らない。「何が起きるか分からへんねんから。そんなん当たり前のことや、そういう準備するのは」。大竹、村上を梅野と組ませておくことで“転ばぬ先のつえ”を用意する意味合いもある。
昨季まで7年連続で開幕マスクをかぶった梅野は「(誰と組むかは)自分が決めることじゃない。しっかりと自分ができることを準備するだけ」と冷静に受け止め、自身初の開幕戦スタメン出場を狙う坂本は「試合に出るために誰と組もうが抑えられるという、結果と内容を伴わないといけない」と力を込めた。
岡田監督は「勝てるようなリードをな。最終的にはそうやんか、失点を少なくするリードがええわけやからな」と捕手論を展開した。想定外の“相思相愛”の組み合わせが生まれるかもしれない。盤石の投手陣に慢心することなく、化学反応を探っていく。
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