阪神・大竹「やっと野球ができるという喜びが」 初ブルペン「思ったより投げられた」 1月に左肩ガングリオン除去

 「阪神春季キャンプ」(10日、宜野座)

 念願のスタートラインに立った。阪神・大竹耕太郎投手(28)が今キャンプ初のブルペン入り。まだ、100%の力加減ではないが、丁寧に捕手のミットへ投げ込んだ。「陸上部みたいな感じだったので、やっと野球ができるという喜びがあります」。キャンプインから10日が経過し、本来の笑顔が戻ってきた。

 捕手を座らせて、33球を投じた。直球とチェンジアップで腕の振りを確認。「思ったより投げられましたね」。1月に左肩のガングリオン(良性腫瘍)を除去し、調整が遅れていたが、安定した制球力は健在だった。

 捕手を座らせる前には木製の台を右足、左足と交互に置いての投球。「骨盤から投げて、それに腕がついてくるというような感覚を最初にやりました」。左肩を気にしすぎないための、頭の矯正の意味もある。明確な意図を持ち、大きな一歩を踏み出した。

 投球ができない期間は苦しかった。「改めて健康で普通に野球ができるというのが、ありがたいこと」。投げられる喜びをかみしめ、個人では規定投球回到達。そして、チームの連覇のために左腕を振り続ける。

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