阪神・井上 迷いなく「5番」 11日紅白戦に希望打順で「自分は打点を挙げる」 ランチ特打で21本の柵越え
「阪神春季キャンプ」(10日、宜野座)
注目の食事会場へ一番乗りで到着したのは、阪神・井上広大外野手(22)だった。「4番は塁に出る人が座るんじゃないかなと思ってました」。自身に求められていることは走者をかえすこと。迷わずに名札を「5番」に貼りつけ、希望の打順をゲットした。
岡田監督は11、12日の紅白戦で野手の打順を先着順の立候補制にすると明言。「選手の気持ちも分かるような気がするやんか」という狙いに応えるように、自らの役割を考えて選択。「自分は打点を挙げる。走者をかえさないといけない」。今季初の実戦にかける思いは強かった。
期待の主砲候補は白組のクリーンアップ。糸原の次を打つことになる。ベテランがいぶし銀の一打で塁をにぎわせ、持ち味の長打で得点を挙げる。そんなシナリオが実現すれば、これ以上ないアピールとなる。
この日は佐藤輝とともにランチ特打。89スイングで21本の柵越えを記録し、4連発でもスタンドを沸かした。「結果にはこだわりすぎず」と今の力をぶつける。