阪神・ドラ1下村 藤川球児SAから金言 2軍キャンプで初ブルペン、投球後に“個別指導”で岩崎のブルペンを勉強

 ブルペンで投球練習する下村(撮影・山口登)
 ブルペンでの投球練習を終え、藤川SA(左)からアドバイスを受ける下村
 下村の投球
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 「阪神2軍春季キャンプ」(10日、具志川)

 背番号19がブルペンに姿を現すと虎党からどよめきが起こった。阪神のドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=が今キャンプ初のブルペン入り。2軍キャンプの視察に訪れた藤川球児球団本部付SAの眼前で力強く腕を振った。

 「全然でした(笑)」と苦笑いを浮かべるも、立ち投げで20球を投じて最速は140キロ前半を計測。1月の新人合同自主トレの入団後初ブルペンでは130キロ台にとどまっていたが、南国の地で自然とギアが上がった。藤川氏が訪問したタイミングで偶然のブルペン入りと、宿す強運もさすがドラ1だ。

 投球後には藤川SAの“個別指導”を受けながら岩崎のブルペン投球をネット越しに勉強。抜けて浮いたボールを投げた直後には反対に指に引っかけたボールで投げるなど、ミスした投球の中でも“意図”が見えることを教わった。

 「『そういうところを今のうちに気づけると後々違ってくるよ』と言われた。見え方も前とは全然違って見えました」。左腕の投球を同様に見るのは今キャンプ2度目。ベテランを見て学ぶための極意を知り、景色は一変した。「今日は真ん中に漠然と投げていたけど、狙った所に何球いくのかとか。考えて投げていけば技術の部分でレベルアップできる」。次回のブルペン入りの予定は未定だが、下半身の使い方など技術的な金言も受けて早くも右腕はうずいていた。

 「毎日どんどん考え方が変わっていきますね」と本音をポツリと漏らした下村。OBを含む先輩の教えをじっくり消化できるのも2軍キャンプスタートだったからこそ。飛躍のための貴重な財産を着実に築いている。

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