阪神 人口約6000人の宜野座村に1万5000人のファン集結 大盛り上がりの紅白戦に佐藤輝「すごい」電波も繋がりにくく

 1回、佐藤輝のバットを折る門別(撮影・飯室逸平)
 5回、湯浅から左前打を放つ森下(撮影・飯室逸平)
 1回、森下を三ゴロに打ち取る茨木(撮影・中田匡峻)
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 「阪神紅白戦、白組4-5紅組」(11日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 初の紅白戦には3連休も相まって1万5000人のファンが詰めかけた。宜野座村の人口は約6000人で、およそ2・5倍の人が詰めかけたことで、携帯の電波がつながりにくい状態になるなどのハプニングも起きた。

 練習開始前の午前8時ごろから大勢の虎党が集結。同10時前には内野スタンドは満席状態となった。“アレネット”が新設された右翼席もファンで埋まり、左翼の芝生席も今キャンプ初めて開放された。佐藤輝は「すごいですね。たくさんのファンの人に応援してもらえて、ありがたいです」と語った。

 紅白戦は高卒2年目の門別啓人投手が白組先発を務めて、2回3安打1失点で開幕ローテ入りへアピール。初回先頭の佐藤輝はバットを折りながらも中前打を許した。中野からは三振を奪うも、失策の間に失点。二回はきっちり三者凡退で抑えた。紅組先発の高卒2年目・茨木秀俊投手は2回2安打3失点だった。

 二回にはヨハン・ミエセス外野手が“今季チーム1号”となる2ランを左翼席へたたき込んだ。直後には育成の星・野口が左翼線へ反撃のタイムリー。前川は4安打をマークするなど、外野の定位置を争う新戦力が次々と結果を出した。

 さらに2軍キャンプに帯同しているドラフト3位・山田脩也内野手(仙台育英)、同4位・百崎蒼生内野手(東海大熊本星翔)もそれぞれ途中出場。山田は六回2死二塁、豊田の打球を三遊間の最深部で捕球すると、振り向きざまに一塁へストライク送球。ルーキーのファインプレーに球場は拍手で包まれた。育成2位・福島圭音外野手(白鷗大)も途中出場で六回1死二、三塁、遊撃への内野安打で1打点をマークした。

 白組のドラフト2位・椎葉剛投手(四国ILp・徳島)は九回に登板。1回1安打無失点に抑えた。失策も絡んで2死一、二塁のピンチを招いたが、山田を三ゴロに打ち取って新人対決を制した。紅組は九回に現役ドラフトで加入した漆原大晟投手が登板。先頭に四球を与えるも、1回無安打無失点で試合を締めた。

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