【藤田平氏の眼】阪神・西純は「いったん投げるのやめた方がいい」井上は「焦りあるかも」今後を心配

 「阪神春季キャンプ」(14日、宜野座)

 阪神はキャンプ第3クールを終えた。各選手がアピールを続けるなか、デイリースポーツ評論家の藤田平氏は西純矢投手と井上広大外野手に気になる点を挙げた。

  ◇  ◇

 ブルペンで投球練習を行った西純は球のバラツキが見えた。11日の紅白戦で2回3安打1失点と結果を残せず、投げることで修正しようとしているのだろう。

 ただ、私個人としては今の状態で投球を続けるのではなく、いったん投げることをやめた方がいいと感じた。開幕までまだ1カ月半もある。もう一度、走る量を増やすなどして、下半身を鍛えてから投げ込みをする方がいいのではないか。

 打者では井上も今後が少し心配になった。10日のフリー打撃では軸足の右足をうまく使えるようになり、一緒に自主トレをしていた巨人・岡本和のようなスイングができているように見えた。

 しかし、11、12日の紅白戦で計5打数無安打。この日のフリー打撃は10日のような形ではなかった。まだ打撃フォームが固まりきっていないのだろう。彼は高卒5年目で、定位置を争う立場でもある。目立ったところを見せないといけないという焦りがあるのかもしれない。対外試合に向けて、自分を見つめ直してアピールしてもらいたい。

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