阪神・門別 進化実感3回0封 直球が好感触「タイミング完全に合ってない」 各球団007も絶賛の声続々

 岡田監督(左端)らの前で好投した門別(撮影・中田匡峻)
 3回から登板し、楽天打線を無失点に抑えた門別(撮影・中田匡峻)
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 「練習試合、阪神4-3楽天」(17日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 宜野座を訪れた1万4000人の視線を一身に浴びた。それでも阪神・門別啓人投手(19)におじけづく様子はない。自身のスタイルを貫き、圧巻の41球を見せた。

 「今日も真っすぐで押せましたし、変化球もしっかり投げられて抑えられたのでよかったかなと思います」

 11日の紅白戦と同じく、この日も直球主体で挑んだ。三回、先頭の黒川を直球2球で追い込み、4球目のツーシームで二ゴロに。小深田をスライダーで右飛に打ち取ると、村林の5球目には自己最速タイの151キロを計測。最後はツーシームで空振り三振を奪い、順調な立ち上がりを見せた。

 四回はいずれも初球の直球で島内、田中和を打ち取った。茂木に右前打を浴びるなどして2死二塁のピンチを招いたが、辰己をスライダーで空振り三振に。五回も直球で渡辺佳から見逃し三振を奪うなど計3三振。切れ味抜群の投球で3回2安打無失点に抑えた。

 追い求めている直球の質は「紅白戦よりも今日は良かった」と好感触。「バッターが完全にタイミング合ってないファウルが多かったかなと。速く感じているんだな」と自身の進化を感じている。打者の反応を確認するため、ツーシーム、スライダーも織り交ぜた。その2球種でも空振り三振を奪い、「左の外、右インコースのスライダーは腕を振れてよく投げられた」と納得顔。ツーシームにも「すごい良かった」と笑顔を見せた。

 各球団の“007”からも絶賛の嵐だ。広島の岩本スコアラーは「改めていいピッチャーだなと思いました」と話し、ヤクルトの松井スコアラーは「高卒2年目とは思えないマウンドさばき」と称賛。巨人の中里スコアラーは「左の本格派になるだろうし、クロスする球は中日(時代)のチェン(のよう)」と評価した。

 まだまだ高みを見据える。これからも変わらず直球で押すスタイルを貫く考え。「強さもまだ欲しい。あれで空振りが取れていたらもっといいなって思っている」と直球にさらに磨きをかけていく。

 岡田監督は「北海道までないよ。1回投げ込みさす」と、3月2、3日の日本ハムとのオープン戦(札幌ド)まで実戦登板させない考えを明かした。キャンプは残り10日ほど。己の課題と向き合い、さらにレベルアップした姿を故郷で見せる。

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