【佐藤義則氏の眼】阪神・ゲラの投球は「変な癖がなくてバランスいい」「制球力の良さ感じさせる小さく速いテイクバック」
「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)
阪神の新助っ人、ハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が19日、来日後初めて打撃投手を務めた。最速157キロをマークするなど潜在能力の高さを示した右腕について、デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(69)は「クレバーな投球をする」と好印象を語った。
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真っすぐは157キロ出ていたようだし、打者の手元でピュッと伸びる球が来ていた。変化球もストライクを取りにいったりボール球にしたり、高低もうまく使いながら操ることができていた。クレバーな投球をするという印象だ。
フォームも変な癖がなくてバランスがいい。以前は内野手だったこともあり、テイクバックが小さくて速いのが特徴的だ。投手らしい、ゆったりとしたイメージではないけど、制球力の良さを感じさせる。走者を背負った時のクイックもうまくこなせそうだ。
外国人特有の上体の力を使って、下半身も高い位置から投げているが、しっかり低めに投げ切れているので問題はない。勝ちパターンに入れる力は十分にある。あとは打者との駆け引きの中で自分の投球ができるか。期待が膨らむ投手であることは間違いない。