【AREで賞】阪神・前川 ゲラ撃ち弾 初対戦の初球で決めた し烈外野手争い強烈アピール
「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)
初対戦の初球をファーストスイングで仕留めたからこそ価値がある。阪神の前川右京外野手(20)が豪快な一発でし烈な外野手争いに存在感を示した。新助っ人右腕・ゲラを相手に行ったフリー打撃。「ちゃんと準備して入ったところがよかった」。右翼フェンスを越えたアーチには、1本以上の意味が込められていた。
1人目の打者、ミエセスが打っている打撃ケージの後ろでタイミングや球筋など5球確認。その直後の内角寄りの直球を右翼へ運んだ。2度目の対戦でも初球、この日の最速157キロの真っすぐを投手強襲となる痛烈な打球を返した。
森下や井上、野口、小野寺、ミエセスらとの両翼争い。岡田監督は「結果も出てるしな。レフトにも挑戦しているし」と、この日のシートノックではこれまで主に守っていた右翼ではなく、左翼の守備に就かせた。
起用される可能性を高めるためにも求められるのは、両翼を守れる守備力。左投げのため、左翼線の打球を二塁へ送球する際など体の切り返しが必要となるが、練習あるのみだ。「対応できるようにしていきたい」と前川。レギュラーを奪うために、行動と結果でアピールを続ける。