阪神・岡留の激変を岡田監督が激賞 1年前は10球降板「1年でこんだけ変わる、やっぱりすごい」
「練習試合、阪神2-0サムスン」(20日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)
地元・沖縄の太陽の光を浴びながら、まばゆい輝きを放った。阪神・岡留英貴投手(24)が紅白戦から3試合連続の無失点。1年前から成長した姿で猛アピールだ。
「しっかり狙ったところにタイミングよく投げられた。ちょっと浮いた後も修正できた。変化球もカウントを取りたいところで取れたり、ストライクボール投げることもできたのでよかったんじゃないかなと」
八回から登板すると、先頭をカウント2-2からツーシームで空振り三振。続く左打者に対しては練習中だというフォークで二飛に。最後は直球で豪快に空振り三振を奪い、危なげなく3人で料理した。最速152キロも記録した。
フォークは昨年から習得を目指し、練習してきたが、「抜けたりとかあったので」と実戦ではほとんど使ってこなかった。それでもこの日はしっかり打ち取り、「左もそうですけど、右にも使えたら」と実戦で打者の反応を見ながら、試行錯誤を続けていく。これで11日の紅白戦、17日の楽天との練習試合と、実戦3試合で4イニング連続無失点。安定感抜群の右腕に岡田監督も「岡留ねえ、今日一番良かったな」と大絶賛し、“激変ぶり”に目を丸くした。
「1年前のあの姿を見たらもう、想像つかないじゃないですか。ゲームの中で抑えることで自信をつけてね、若いピッチャーというのはね、1年でこんだけ変わるっていうか、そういうところはやっぱりすごいですね」。岡留は昨年2月18日の練習試合・DeNA戦(宜野座)で連続四死球を与え、わずか10球で降板を命じられていた。あれから1年。昨季8試合の1軍登板を経験し、見違えるような姿を示している。
岡田監督は「ブルペン8人かなあ。8人で(右投手)4、(左投手)4とかになってくると結構きついよ」と明言。右の中継ぎは加治屋、石井、浜地に漆原、ドラフト2位・椎葉(四国ILp・徳島)、ゲラと激戦だ。そんな中で猛アピールを続けている岡留。「しっかりやってきたことを出すってことをまず一つ。プラスで結果もしっかり意識してやっていけたら」と力を込めた。もう1年前とは違う。超し烈な争いにも堂々と割って入る。
◆岡留 英貴(おかどめ・ひでたか)1999年11月7日生まれ、24歳。沖縄県出身。181センチ、94キロ。右投げ右打ち。投手。沖縄尚学、亜大を経て21年度ドラフト5位で阪神入団。1軍初登板だった23年7月4日・広島戦から9月29日・DeNA戦まで7試合連続無失点。通算成績は8試合で1勝、防御率1・29。