阪神・岡田監督 阿部巨人に堂々胸を貸す 開幕前哨戦も泰然自若 「走るんやったら走ったらええ」

 掛布氏(左)と談笑する岡田監督(撮影・田中太一)
 打撃練習を終え、引き揚げる森下。右は岡田監督=撮影・田中太一
 掛布雅之氏(右)と談笑する岡田監督(撮影・伊藤笙子)
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 「阪神春季キャンプ」(22日、宜野座)

 阪神の岡田彰布監督(66)が“横綱相撲”で阿部巨人に胸を貸す。開幕カード前哨戦となる巨人とのオープン戦(23日、那覇)について問われても「なんにもないよ」と余裕の表情を浮かべた。

 かねて「普通にやるだけ」と繰り返し、奇をてらうことを良しとしない。注目の先発オーダーについても「別におまえ、変える必要ないから。この時期にいろいろ考えやせんよ」と笑い飛ばし、対外試合初戦の練習試合・楽天戦(17日)と同じように“日本一オーダー”で臨むことを示唆。「1番・近本」から主力を並べ、相手開幕投手に内定している右腕・戸郷に対峙(たいじ)する。

 欠場するノイジーに代わって、期待の有望株・前川を送り出す。巨人が中盤まで右投手を並べるとあって、若き左打者を送り出すなど、起用に“親心”も見え隠れする。

 巨人の阿部監督が「信号無視をしない暴走族をつくりたい」と走塁重視の姿勢を押し出していることに対しても、虎将は「走るんやったら走ったらええし」と泰然自若の姿勢を貫いた。相手の出方に左右されることなく、腰を据えて自軍の見極めに注力していく。

 巨人戦を皮切りに、24日・ヤクルト戦(浦添)、中日戦(北谷)とセ球団との3連戦となるが「まだまだどこもなあ、メンバー決まらんような状況やん、この時期はな」と参考程度にしか考えていない。約1カ月後に控えるシーズン開幕、さらにその先を見据え「普通」を突き詰めていく。

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