「阪神春季キャンプ」（２６日、宜野座）

　初の対打者とは思えない。阪神・岩崎優投手（３２）がランチ特打に登板し、順調な調整ぶりを披露した。直球と変化球をコースに投げ分け「まあ、こんなもんかなという感じですね」。この時期でのランチ特打登板は例年通り。開幕へ確実にステップアップした。

　森下と前川に３２球を投じ、安打性は５本。森下に２本の柵越えを浴びたが、問題はない。前川にはキレッキレのスライダーで体をのけぞらせた。「対打者の感覚を思い出すというか、それだけです」。対左には体重移動が早くなるという修正点も見つかり、収穫も課題もあった。

　今後は３月５日のオープン戦・楽天戦以降の甲子園で登板予定。岡田監督も「任せといても全然平気やから」と心配していない。守護神候補の左腕が充実の沖縄キャンプを終えようとしている。