阪神・岡田監督 自信の連覇備え「一回り大きなチームになった」 昨春Cからプラス10点の80点

 「阪神春季キャンプ」(27日、宜野座)

 日焼けした顔に充実感がにじんだ。阪神の岡田彰布監督(66)は就任2年目の春季キャンプを「80点」と採点した。「背番号80なんで」と笑いを誘ったが、キャンプについては「いつも80点。100点のキャンプはない」と語る指揮官にとって「80点」は「満点」に近い評価となる。“岡田野球”の浸透が昨年より10点の上乗せとなった。

 就任1年目の昨年は「見極め」に時間を費やしたが、日本一を経験した今年は違った。「去年の成績が物語っているような、同じことをやってもちょっと違うようなキャンプに見えた。そういう意味では一回り大きなチームになったような、そういう感じはする」と白い歯をこぼした。

 「俺は去年よりも今年の方が勝ちたいよね」。キャンプ前日の全体ミーティングでは、球団初となる連覇への執念を伝えた。チーム力の「底上げ」と「新戦力」の発掘をテーマに掲げた1カ月間。天候に恵まれ練習メニュー変更がほとんどなかった沖縄から、いくつかの収穫を持ち帰った。

 投打のMVPには前川と岡留を指名。前川の台頭は近本一人だった「左打ちの外野手」として、虎将に新たな選択肢を提示した。岡留の成長も「右投げの中継ぎ」の層を厚くした。「バランス的にはけっこう良うなってきた」という言葉には、チーム力への確かな信頼が満ちていた。

 「何カ月か後に結果が出て、このキャンプでスタートしたのがいい結果に出たというかね」。残り20点の“答え合わせ”はペナントレースの終盤に行われる。

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