阪神キャンプ総括【開幕ローテ編】村上、開幕投手大本命も年長組誤算 2年目門別“別格”有事の際即抜てきも
阪神が27日、1軍宜野座キャンプを打ち上げた。1カ月にわたる長丁場を取材したデイリースポーツの阪神担当記者が今キャンプを総括。テーマ別に成果と課題を挙げた。以下、開幕ローテ編。
岡田監督は昨季ローテを回した6投手を優先し、開幕先発ローテを編成する方針を示している。まずは昨季MVPの村上。実戦2試合で計5回1失点と順調。新兵器の改良版ツーシームにも磨きをかける。現状で開幕投手大本命は揺るがない。伊藤将はオープン戦初戦で初回7失点の“怪投”を演じたが、二回以降はきっちり修正。自身初の規定投球回数クリアを目指す才木とともに、ローテ入りに問題はなさそうだ。
年長組の2人には若干の誤算が生じた。青柳は17日に早々と実戦初登板し好投するも、臀部(でんぶ)の張りで約1週間ブルペンに入らず。西勇も沖縄でのオープン戦1イニング登板が近年のお決まりだったが、右ふくらはぎの張りで2月の実戦登板はかなわなかった。大竹が左肩のガングリオン(良性腫瘍)を切除した影響で、スロー調整が余儀なくされたのも一抹の不安材料か。
若手スターターのアピール不足は否めなかったが、高卒2年目の門別は“別格”。有事の際には即ローテ抜てきの可能性がある。先発転向の及川、最終盤に調子を上げてきた西純も3月の仕上がり次第で、ダークホースになり得るだろう。