甲子園名物ジェット風船は今季も当面見送り 3月5日、阪神-楽天OP戦の禁止継続決定
甲子園名物だったジェット風船による応援の再開が、今季も当面は見送られることが28日、分かった。今年の甲子園初戦となる3月5日のオープン戦・楽天戦では、ジェット風船の禁止継続が決まった。ただ、シーズンを通じた決定事項ではなく、球団には阪神ファンから打ち上げ再開についての問い合わせもあるという。
新型コロナウイルスのまん延により、20年シーズンから禁止されているジェット風船。ラッキーセブンのファンファーレに乗せて色鮮やかな風船が飛び交う圧巻の瞬間を、写真や動画に収めるのがファンにとって聖地観戦のお楽しみの一つだった。今では七回の攻撃前に風船が描かれたタオルを揺らす応援が定着。風船をイメージしたLEDの照明演出も施されている。
広島の本拠地・マツダスタジアムでは昨年6月末から、風船の販売を専用ポンプとセットにする形で再開させた。甲子園でも昨年5月上旬に新型コロナの5類移行に伴って、来場者に求めていた感染対策を基本的には解除したが、ジェット風船禁止は変わらなかった。
5類移行から10カ月が経過するが、飛沫(ひまつ)対策を怠ることはできない。近年はSDGsへの意識が高まっており、大量の風船が使い捨てになることにも課題を残す。ジェット風船再開へクリアすべき点は多いが、今後も慎重に協議を重ねた上で解禁時期を探っていく。