阪神・大山 4番お目覚め初安打!逆方向へ三塁打含む2打席連続タイムリー

 「オープン戦、日本ハム6-5阪神」(3日、札幌ドーム)

 阪神はオープン戦開幕から5戦全敗となった。それでも4番がようやくお目覚めだ。大山悠輔内野手(29)が四回にオープン戦初安打初打点となる適時打。六回にも2打席連続タイムリーとなる右中間フェンス直撃の三塁打を放った。ここまでのオープン戦ではレギュラークラスでは唯一、無安打。開幕まで3週間以上あるとはいえ、ホッとした北海道の阪神ファンからは大歓声が沸いた。

 鋭いライナーが右翼手の前で弾んだ。まだ調整過程での一本。大山は一塁上で表情すら変えない。「自分のやりたいこととかもあるし、いいところと、まだまだなところもあるので」。冷静に話した、主砲が久々に響かせた快音に右翼スタンドは大盛り上がりだ。

 四回に1点を先制した後の1死三塁だった。4番は1ストライクからマーフィーの内角への153キロを、バットのヘッドを内側から出して芯で捉えた。オープン戦5試合、13打席目。ファン待望の初安打が右前適時打となった。

 二回無死はマーフィーの内角への153キロに詰まり、バットを真っ二つに折られて二ゴロ。次打席で同じ打ち取られ方をしなかった打撃に、対応力を感じさせた。

 六回無死一塁は1ストライクから上原の外角直球を逆らわずに右中間へ打ち返した。勢いよく伸びた打球はフェンスを直撃。昨季は1本もなかった三塁打で追加点をたたき出した。

 2打席連続タイムリーはともに逆方向への強い打球。今春キャンプでセンターから右方向への打球をテーマに掲げて打撃を磨いてきた成果が、ようやく結果に表れた。

 ここまでのオープン戦4試合で11打数無安打。実戦での安打は2月12日の紅白戦から出ていなかった。それでも昨年のオープン戦初安打も3月4日・オリックス戦、対外試合24打席目だった。昨シーズンの活躍を見れば、今季も調整は順調と言えるのかもしれない。

 岡田監督もオープン戦の結果を気にすることはない。「『1年間、4番の仕事をする』という自覚を感じる。1年間4番を打った経験を経てね」。日々の取り組みや姿勢を見ているからこそ、無事に開幕の舞台に立ちさえすれば、期待に応えてくれると信じている。

 開幕までは残り15試合。1試合3打席に立つとしても、まだ45打席も残されている。だが、大山は気の緩みを見せない。「残りの試合も少なくなってくるので、しっかり自分で反省であったり、しっかり見直したり、一試合一試合を大事にしてやっていきたいと思います」。今季も重責を全うするために、足元を見つめて調整を進めていく。

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