【中田良弘氏の眼】阪神・大竹はよくここまで仕上げてきた 開幕に十分間に合う

 「オープン戦、阪神2-5楽天」(6日、甲子園球場)

 阪神・大竹耕太郎投手が今季実戦初登板に臨み、2回3安打1失点だった。六回からマウンドに上がると、2死から伊藤に中前打を許したが、入江を捕邪飛に。続く七回はフランコを140キロ直球で右飛に打ち取るなど緩急自在の投球を見せていたが、2死から渡辺佳に右翼席へソロを被弾。阿部にも左前打を許したが、中島は中飛に打ち取った。昨年12月に左肩のガングリオン(良性腫瘍)除去の影響で調整が遅れ、キャンプ中の実戦登板はなかった。デイリースポーツ評論家・中田良弘氏は「よくここまで仕上げてきた」と評価した。

  ◇  ◇

 大竹はよかった。キャンプ初日に見たときは、キャッチボールさえまともにできていなかったのに、よくここまで仕上げてきたと思う。

 今年初の実戦だったようだが、打者に対してはシーズン中のような感じで投げることができていた。コントロールもキレもよかったね。登板した六回の入江、七回の平良には、それぞれチェンジアップでともに捕邪飛に打ち取ったが、これもいい球だった。

 岡田監督はキャンプ中に“開幕までには”という話をしていたが、この仕上がり具合なら十分間に合うはず。

 伊藤将に関しては前回に続き、コントロールの甘さを感じたね。本来、右打者の内角を攻めるのがうまい投手なんだが、そういういい面があまり出ていなかった。寒さが影響したのかもしれないね。

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