阪神・大竹 あるぞ開幕カード巨人戦先発 手術後初実戦は上々2回1失点 岡田監督は15日からの中日3連戦起用を示唆

 6回から3番手で登板した大竹(撮影・中田匡峻)
 6回を無失点に抑え木浪(左)を迎える大竹(撮影・田中太一)
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 「オープン戦、阪神2-5楽天」(6日、甲子園球場)

 昨季のチーム勝ち頭が開幕カードに急浮上だ。今年1月に左肩ガングリオン(良性腫瘍)を除去した阪神・大竹がようやく今年の実戦初登板。緩急自在の投球で出遅れの不安を吹き飛ばし、涼しげな表情でマウンドを降りた。

 「しっかりストレートを投げることをテーマにしていたので、寒くはありましたけど、自分らしいストレートを投げることができたと思います」

 最速は141キロ。だが、スピードガン以上のキレで打者を押し込んだ。六回から登板すると、先頭・石原に4球連続の直球で追い込み、最後はチェンジアップで一邪飛に。2死後、伊藤裕に中前打されても焦ることなく後続を料理。2イニング目の七回には主砲・フランコを140キロ直球で右飛に打ち取った。渡辺佳には右翼席へのソロを被弾したが、2回3安打1失点の結果に納得顔だ。

 「今年大丈夫かなという不安は正直ありました。首脳陣の皆さんに焦らなくていいよと言っていただけたので、自分のペースで調整することができた。その辺が大きかったと思います。これからもっと状態を上げられるようにしていきたい」

 岡田監督は「大竹の方が速く感じたよな、伊藤(将)より。ちょっと出遅れてたけど。次はもうちょっと長いイニングを投げると思うけど、その辺からやな」とホッと胸をなで下ろした。今後の登板は「ドームになるのかな」と話し、15日からの中日とのオープン戦3連戦(バンテリン)での起用を示唆。そのまま大竹が中6日ほどのペースで投げると週末の登板となり、巨人との開幕カード(東京ド)に先発する可能性まで出てきた。

 岡田監督は今週の甲子園でのオープン戦を終えてから開幕ローテを編成する方針。悪天候による5日・楽天戦の中止や、才木の風邪発症など予期せぬ事態に見舞われる中、大竹のピッチングは何よりの安心材料となる。開幕まで3週間あまり。最善の策を練り、ローテを決めていく。

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