阪神・岡田監督が７日、大阪市内のホテルで行われた激励会に出席し、３月２９日の巨人戦で幕を開ける今季の開幕投手について、青柳晃洋投手にすると公表した。

　岡田監督は「納会の時に開幕投手と目が合ったと言うたけど、今年はじゃなしに、今年も、という意味で３月２９日は青柳でタイガースはスタートしたいと思うんで」と明らかにし、続けて「日本シリーズ（第７戦）から連投になるけど、大丈夫かな？（笑）」とジョークで会場を笑いに導いた。

　指揮官はさらに「なかなか珍しいケースかも分からないけどね。去年もそうでしたけど、まずは青柳で３月２９日、東京ドームでね、２０２４年のまた新しい、強いタイガースのね、お披露目する絶好の機会なので」と、昨季も開幕勝利を運び、１８年ぶりのリーグ優勝につなげた右腕に託す決意を言葉に変えた。

　青柳は「突然でした」と驚きを隠さなかったが、「元々狙っていた場所なので。元々投げる予定で準備しているので、去年に続いて１戦目でしっかり勝てるように残り３週間やっていきたいです。自分が狙っていたところに当てはめてもらえたというのはうれしく思いますし、去年の結果的にふがいない結果のところで、ほかに活躍した選手がいる中で開幕ゲームに選んでもらえてというのはすごい僕的にはうれしいことですね」と意気込みを示しつつ、岡田監督のジョークに対しては「ちょっと肩張ってるので厳しいです」とこちらもジョークで返した。

　プロ９年目を迎える青柳は、２０２１、２２年の藤浪以来となる２年連続の開幕投手。右腕は２０２１、２２年に２年連続で最多勝、最高勝率投手となっており、２２年は最優秀防御率も含めて投手３冠に輝いていた。昨季は８勝６敗、防御率４・５７と３年連続２桁勝利を逃したが、開幕戦では六回途中１失点の好投でチームを勝利に導いている。

　巨人の開幕投手は戸郷と発表されている。