阪神・青柳 指名御礼4回0封 全球種確かめ持ち味光るゴロアウト7個 岡田監督「去年とは雲泥の差よ」

 「オープン戦、阪神5-6ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 2年連続となる開幕投手を前日に通達されたばかりの阪神の青柳晃洋投手(30)が、“指名御礼”の好投で万全の調整を印象づけた。前回2月17日の練習試合・楽天戦(宜野座)で臀部(でんぶ)の張りを覚えたこともあり、今年2度目で20日ぶりの実戦。間隔は空いても「実戦でしかできないことをやったつもり。やりたいことができていい試合になりました」と問題はなかった。4回1安打無失点で、7個のゴロアウトを積み上げ、持ち味も光らせた。

 開幕戦までの登板機会は、この日を含めて3試合。「試したいことを全部試さないと」と、胸に刻んでマウンドに上がると、初回先頭の西川から早速実行する。2球で追い込んだ後、いきなりのクイックモーション。ファウルにはなったが、最後はバットをへし折って二ゴロに仕留めた。

 二回1死一塁では武岡をツーシームで遊ゴロ併殺。三回1死の西川にはカウント2-2からスライダーを外角からストライクゾーンに入れるバックドアで、見逃し三振を奪った。四回2死の長岡もシンカーで空振り三振に斬った。「ストライクゾーンにある程度まとまって、全球種投げることができたので、それもいいことかな」。切れ味ある変化球に確かな手応え。直球に関しても「まだ寒いんで、球速は140ちょっとでしたけど、まだまだ上がっていけるなっていう感覚はありましたね」とうなずいた。

 3週間後の大役を任せた岡田監督は「良かったよ。試合前も良かった言うとったから、抑えるやろな思とったけどな」。不本意に終わった昨季からの完全復活を「そらキレも違うやろな、ボールの力もな。去年とは雲泥の差よ」と確信した。

 開幕までに残すチェックポイントに「イニング、球数を投げていくスタミナ面」と挙げた右腕。「まだまだボールの質も上がると思いますし、調子も上がると思っています」。頼もしい言葉は「3・29」、東京ドームでの躍動を予感させた。

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