阪神 またまたミスでオープン戦開幕8連敗 3月の甲子園全敗危機&球団ワースト更新 雪の聖地に3万超のファン来場も
「オープン戦、阪神2-5ヤクルト」(9日、甲子園球場)
阪神は一時同点に追いつくも2日連続でミスから勝ち越しを許し、球団ワースト記録を更新するオープン戦開幕8連敗となった。
2-2で迎えた七回だった。無死一塁から松本直の投ゴロで併殺を狙った岩貞が二塁へ悪送球。ピンチを広げると浜田への押し出し死球で勝ち越しを許し、岩田の適時打などでさらに2点を失ってしまった。降板後には「もう一回、一からつくっていかなければだいぶ厳しいかなと思います」と現状を吐露した。
岡田監督は「いやいや勝利って」と語り、終盤にバントシフトを敷かなかったことなどを挙げて勝利を追い求める段階ではないことを強調。ただ投手陣が計8四球を与えたことに「そらフォアボールの数やで。そんなもんは。ヒットと一緒やからなあ。ましてや先頭へのフォアボールなんか、そらお前、絶対に点になるよ。そら。終盤とかになるとな」と嘆いた。
打線は2点を追う四回に大山が吉村からこの日2安打目となる左前打で出塁。ノイジーも左前打で1死一、二塁となると、前川が右線への適時二塁打で1点を返した。さらに小幡の犠飛で同点に追いついた。
左翼守備に復帰したノイジーは五回、3者連続で飛んできた打球を好捕し、椎葉を救う場面も。前川は右翼守備で鮮やかなフェイクを見せて本塁突入を阻止した。前日二つの適時失策を犯した小幡も六回、ゲラが捕球できなかった打球のカバーに入り、アウトにするなど安定した守備を見せた。
8日の試合では5点リードの八回に1イニング4失策で大逆転負けを食らった阪神。この日は2005年の実数発表後、歴代4位となる3万162人の観衆が詰めかけた。小雪が舞う厳しい条件の中でも選手に声援を送り続けた阪神ファン。10日の巨人戦は当日券の発売がレフト外野指定席、レフトビジター応援席に限られる見込みで、さらなる動員が予想される。
オープン戦最後の甲子園のゲームで敗れれば、2007年以来の全敗となるだけに、開幕前に聖地でファンに勝利を届けることができるか。チームの奮起に期待だ。