阪神・岡田監督 オープン戦8戦全敗に「いやいや、勝利って」「バントされても無防備やし」「こっちは何にも」【一問一答】
「オープン戦、阪神2-5ヤクルト」(9日、甲子園球場)
阪神は球団ワーストを更新するオープン戦開幕8連敗となった。それでも岡田彰布監督は「いやいや勝利って」と意に介さず、「バントされても無防備やし」とまだ勝利を追い求める段階ではないことを強調。前日にミスした前川がファインプレー&2安打1打点と奮闘したが、「昨日のことなんか何にも関係ないよ」と語った。
以下、岡田監督との一問一答。
-前川は昨日のミスもあり、期するものが。
「それは分からんよ、そんなん聞いてないけど。いやいや、別に昨日関係なしで普通にライト守らせただけや。昨日のことなんか何にも関係ないよ」
-ノイジーも初めて守備に。
「きょうからやな。だからちょっと5回くらいまで守らそうと思ったけどな。まあ、徐々にな」
-レフトフライも3回連続で。
「おーん」
-心配なく
「それは心配してないよ。そんなんお前。まだまだこれから守備つくんやから」
-左翼のレギュラー争いは一歩リードか。
「いやいや、そんなことないよ。まだきょう1日だけやんか。なんでそんな」
-スタメン捕手の藤田は先発が富田だから。
「そうそう。坂本ばっかりいかれへんからな。まあ後ろのな、あれはゲラとかは坂本に受けさせとかなあかんけど」
-ゲラは投げる度にいい。
「だから他のピッチャーがフォアボールバンバン出してるのにな、そういうことやんか。それはお前、寒いいうても相手ピッチャーも一緒の条件で投げとるわけやからな。出てきてフォアボール、フォアボールはお前なあ。先頭フォアボールでなあ、それは」
-昨季は四球の少なさが投手陣の成績に直結していた。
「そら、フォアボールの数やで。そんなもんは。ヒットと一緒やからなあ。ましてや先頭へのフォアボールなんか、そらおまえ、絶対に点になるよ。そら。終盤とかになるとな」
-岩貞は心配か。
「心配って、全然、投げてないんやから」
-四球が明暗を分けることは投手陣も分かっている。
「いやいや、分かってるっていうても、良くないやろ?ブルペンで良くないピッチャーは全然あかんやんか。だからそのブルペンのままが出ているよな。それだけのことや。今、こうやって見極めて、段々落としていかなあかんわけやから、それだけのことやで。今はそういう時期やんか。こんないっぱい中継ぎピッチャーを抱えられへんわけやから。俺らがキャンプからブルペンを見て思っているのと、このゲームでテストをしてるのと、やっぱり一緒の結果が出ているやんか。俺はそれだけよ。だから、ピッチャーはブルペンのボールを見たら、ある程度判断できるよ。ずっと言うてるやん。だから、俺が言うてる目が正しかったなって思うよ。はっきり言うて。だって、ええやつはええ結果が出る、悪いやつは結果が出ないってはっきりしているわけやからな」
-ゲラは制球面で崩れる心配がない。
「だってブルペンでも崩れへんもん。あのフリーバッティングでも、1カ所で投げたときでも高いボールいけへんもん、それ言うたやんあのときでも。キャンプ中に。ボールなっても低い球しかいかんっていうかな、低めに。それをずっと、ゲームの中でもそういう感じで投げてるわけやからさ。思ってる通りのピッチングしてくれてるわけやもんな、結局は」
-先発の富田は。
「いやいや、今日は才木やったんやからな。そんなん熱出て投げられへんてお前、富田にしてもチャンスかも分からんけど、ちょっとかわいそうな面もあったしな、おーん。そら、しゃあないやん、そんなのお前。才木に文句言いたいねん(笑)投げられへんねんから、お前。この時期に普通やったら投げさせへんやんか。普通やったら才木やったからなあ。熱で投げられへんわけやから。急きょな、富田、そらまあ、富田もええボール初回投げとったけど、やっぱ変化球でな、ストライク取れるとかな、そういうのが球種も含めてやけどな、おーん。短いイニングやったらいけそうな感じはするけどな、やっぱ長なると、今日でもやっぱり球数増えてきたらガクッと落ちるもんな、ストレートでもな。キャッチャーもな、初回に比べたら全然ボールがきてないようなったら変化球要求するけど、その変化球がやっぱストライク入らんていうな、おーん、そうなってくるよな、やっぱりな」
-使い方次第で戦力に。
「いや、なるなる。今日のボール見とったら俺はなると思うよ。短いイニングやったらいけるんちゃうかなと思たよ、それは」
-去年1軍で先発した時はテンポが悪いと言っていたが変化は。
「いやだいぶ、そら変わってる変わってる。そらお前、エスコンではものすごい長かったやん。みんなボール取られるでアメリカやったら。1球、1球、お前(笑)」
-富田はロングリリーフの可能性も。
「いやいや、そんなロングは、中のロングは考えてないよ。それは誰かが調子悪なったりしたらな。タイプ的にな、いけるかもわからんけど、ロングいうても、今日の見とっても、ロングはちょっとしんどいんちゃうかな。球数増えてくると」
-リリーフは右と左4人ずつの構想もあったが。
「いやいや、まだそれはわからんな。5・3になるかもわからんで。8人やからな。そらな、3、4人は削らなあかんわけやからな」
-彼らの見極めは開幕前まで。
「いやもう、見極めなんて、そんなつれていけへんよ、いけへんいけへん、そんなん」
-椎葉は。
「今日なんか全然やったな、腕振れんとな。どっか故障してるかなと思ったよ、今日は」
-レフトにいい当たりされていた。
「いやいや、あんだけ腕振れんかったらな、そらええ当たりされるよ、それはな。たまたまアウトにしただけやろ、今日は、椎葉は」
-真っすぐが上がってこない。
「上がってこんな。今日は全然腕振れてないもんな。真っすぐも腕振れてないし。なんかあったんかなと思ったよ、今日。見とって。たまたま抑えただけやろ、今日なんかな。あんなええ打球、打たれてな」
-ファームで梅野がキャッチボール再開、どれくらいで実戦か。
「実戦て、そら開幕からいくつもりでおるよ。なんでそれ」
-OP戦もどれくらいから。
「いやいや、それはもう、バッティングしているわけやからな、投げられるようになったらこっちに呼ぶよ。昨日もちょっとな、検査とかもしとったみたいやけど。それである程度、良くなっているっていうので安心したんやろ。それでまた悪くなってると言われたらあれやけど、そういう報告受けてるから。キャッチボール再開するみたいなことも言うてたからな」
-勝敗は関係ないが、あすは満員。勝利も見せたいのでは。
「いやいや、勝利って。オープン戦やんか。そら勝ったらええけど、バントされても無防備やしな、まだ。そんなん向こうは一、二塁とかなったら、あのメンバーならバントとかしてくるけど、別にさせといたらええやって、こっちは何にもな。サインないから、シフトも敷かれへんやん」