阪神・ドラ3山田 止まらん連続長打 右へ三塁打&左へ二塁打「内容にもっとこだわる」
「教育リーグ、阪神8-7中日」(9日、鳴尾浜球場)
高卒ルーキーの快音が止まらない。阪神のドラフト3位・山田脩也内野手(仙台育英)が2本の長打を放ち、教育リーグ3試合連続安打。「自信はどんどん高まっていますけど、打席内容にもっとこだわっていきたい。それがこれからの課題」と向上心を燃やした。
三回先頭で、先発・垣越の121キロ直球を捉えて右中間を破った。スピードを緩めることなく三塁を陥れ、先制点につながるチャンスを演出した。四回1死一、二塁はカウント1-0から加藤翼が投じた真ん中に入った145キロ直球を見逃さない。左翼手・鵜飼の頭上を越える二塁打で、追加点をもたらした。
2打席連続長打でマルチ安打。「手数が遅くなるよりは、どんどん振っていった方が、追い込まれたときに対応しやすいなっていう感覚が自分の中にあるので」と積極性を打撃好調の要因と自己分析した。定評のある遊撃守備でも魅せた。四回1死で俊足を誇る加藤翔の鈍い打球に前へ出て、ランニングスローで間一髪アウトにした。
可能性を感じさせるプレーの数々に、和田2軍監督も「試合に出る度にいろんなものを見せてくれる。体ができたら面白い」と期待を膨らませる。「守備は大きなミスもなく。もっとミスしてもらっても構わないけど」と安定感に目を細めた。
試合後も約2時間、トレーニングに励んだ山田。「小さいことをしっかり積み重ねていけば大きいものになる、っていう名言を見たことがありますが、その通りだなって」。鳴尾浜での努力の先に、甲子園での躍動を思い描く。