「オープン戦、阪神２－５ヤクルト」（９日、甲子園球場）

　「６番・左翼」で先発出場し、オープン戦初の守備に就いた阪神のシェルドン・ノイジー外野手が“背走キャッチ３連発”で聖地を沸かせた。

　五回だった。先頭・浜田のライナー性の打球は難なく捕球。続く北村拓の一打は軽くジャンプしながらグラブに収め、最後は塩見の痛烈な飛球もつかみ捕った。

　春季キャンプで右肘痛を訴え、ＤＨでの起用が続いていた。来日２年目の助っ人は「まだちょっと感覚を戻していかないといけない」と語ったが、軽快な動きで岡田監督も虎党も安心させた。

　四回１死一塁では吉村が投じた１４３キロのツーシームを左前に運んでオープン戦初安打も記録。「時間はかかると思うが、タイミングや打撃についても取り戻していきたい」と手応えを口にした。開幕左翼の筆頭候補が着実に調子を上げてきた。