【中田良弘氏の眼】阪神、気になる中継ぎ投手陣 9試合で34四死球 開幕まで10試合、無駄な四球を減らせ

 オープン戦開幕9連敗と球団ワースト記録を更新する阪神は12日からロッテと2連戦(ZOZOマリン)を迎える。開幕まで残り10試合。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「気になるのは中継ぎ投手。心配なのが四球の多さ」と指摘し、9試合で34四死球の現状から無駄な四球を減らすことを期待した。

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 ここまでの0勝9敗というオープン戦の成績を気にする必要はない。ただ、ここからの10試合、特に15日からの中日戦以降はドーム球場での8試合となる。甲子園球場のような寒さを心配しなくていいので、本番さながらの試合運びになっていくだろう。

 気になるのは中継ぎ投手。心配なのが四球の多さで、9試合で34四死球。昨年は投手が四球を減らし、打者が四球を多く選んだことで優勝につながったが、ここまでは四球が絡んだ失点シーンが目立つ。

 ベンチとすれば打たれるのはOKなはずで、四球では味方の守備もファインプレーでアウトにすることはできない。長いイニングを投げる先発投手は、開幕から調子を上げていけばいいという側面があるが、中継ぎ陣は開幕に限りなく100%の状態に仕上げていかないと、いくら昨年の日本一チームといっても、足をすくわれる可能性がある。

 その中で、ドラフト5位の石黒(JR西日本)への期待は高い。キャンプから評価していたけど、10日の巨人戦(1回無安打無失点)でもよく腕が振れていたし、球の勢い、キレもよかった。なにより、甲子園のマウンドにしっかり適応できていた点は大きい。

 これからの試合でも投げていくだろうが、結果を求めすぎず、打たれて当然だというぐらいの思いでぶつかっていってもらいたい。変に着飾ることなく、自分らしいピッチングを続けられれば、ブルペンを助けられる存在になるはずだ。

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