阪神・岡田監督 OP戦最下位はV吉兆よ 昨年「俺らが覆した。知らんの?」ワースト9連敗も不安なし

 遠征のため、移動する岡田監督(撮影・中田匡峻)
 関東遠征のため、移動する岡田監督(撮影・中田匡峻)
 関東遠征のため、移動する岡田監督(撮影・中田匡峻)
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 阪神の岡田彰布監督(66)は11日、ロッテ2連戦(ゾゾ)に向けて千葉へ移動し、周囲の不安の声を一掃した。オープン戦開幕9連敗と球団ワースト記録を更新する苦境だが、指揮官は直近4年間で3度、オープン戦最下位のチームがリーグ優勝しているというデータを持ち出し、改めて連覇への思いを胸に刻んだ。

 オープン戦最下位という虎党にとっては目を背けたくなる現実も、岡田監督にとっては連覇への吉兆でしかなかった。新大阪駅のホームに入線する新幹線を横目に、指揮官が自ら口を開いた。

 「去年、俺らが覆したんかな、優勝して」

 言葉を失う報道陣を見渡しながら「知らんの?」とニヤリ。「だから4年間で3チームが優勝してる言うてるやんか」と言い残し、車中へ消えた。

 20年にセ・リーグを制した巨人から、21、22年リーグ連覇のヤクルトまで、3年連続でオープン戦最下位のチームがペナントを制していた。その流れを断ち切ったのが、昨年オープン戦8位から18年ぶりのリーグ優勝を飾った阪神だった。とはいえ、直近4年間で3度も起こっている現象は無視できない。虎将は“3度あることは4度ある”と言わんばかりだった。

 一方で過去を振り返ると20年の巨人2勝、21年のヤクルト3勝、22年のヤクルト4勝と、オープン戦最下位からのリーグ優勝には最低でも2勝が必要とも言えるが、虎は未勝利のままだ。

 10日にはオープン戦では歴代最多となる4万1129人を聖地に集めながら巨人に敗れ、オープン戦開幕9連敗と球団ワースト記録を更新した。先頭打者への四球や失策が失点に結び付くという悪循環。昨季、日本一にまで輝いた“岡田野球”の根幹を揺るがすような敗戦が続くが、指揮官が気にするそぶりは見せない。

 従来通りロッテ2連戦までは絞り込みの時期と位置付け、「負けてるからいうてサイン出すなんて、アホみたいなこと言えるかいな」と勝敗は度外視する姿勢を貫いた。サインプレーを解禁するなど“本番モード”に突入するのは15日に始まる中日3連戦(バンテリン)からと決めている。

 オープン戦は残り10試合。1勝もできないまま開幕に突入する事態は考えられない。たとえ最下位でも、2つの白星さえ得られれば、連覇を願う虎党も安心できるかもしれない。

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