阪神・門別 開幕2戦目、大役急浮上 大竹調整遅れで岡田監督明言「予備1番手」

 阪神は12日、ロッテとのオープン戦(ゾゾ)が雨天中止となった。岡田彰布監督(66)は登板機会が流れた門別啓人投手(19)について「(開幕ローテーションの)予備1番手」と明言。慎重に調整を進める大竹耕太郎投手(28)の状態次第では、巨人との開幕2戦目(東京ド)に先発する可能性も浮上した。

 常に先を見据える知将らしく危機管理も徹底していた。岡田監督は開幕ローテーションについて「まだ6人決めてるわけでもないし、誰かが調子悪かったら門別いかすんやから。そんなん、当たり前のことやん」と構想の一端を明かした。

 現状の開幕ローテ候補は開幕投手の青柳を筆頭に大竹、才木、村上、伊藤将、西勇の6人が有力だが、大竹は1月に左肩のガングリオン(良性腫瘍)を除去した影響で調整が遅れており、初登板となった6日・楽天戦(甲子園)で2イニングしか投げられていない。伊藤将は2試合で7イニングを投げたが、計9失点と打ち込まれている。

 開幕までに状態が上がらない先発投手がいれば即座に代役を立てる。「予備1番手が門別ということやからな」と2年目の19歳左腕を指名した。

 指揮官には昨年の苦い記憶が残る。DeNAとの開幕第2戦(京セラ)に先発予定だった伊藤将が左肩の違和感で登板を回避し、急きょ秋山を先発に立てた。「2戦目(の先発投手を)決めとってもそうなるわけやからな」と振り返り、「門別いかせなしゃあないやん、そうなったら。いかす予定にはしとんねんけどな」と“有事”に備えたプランを披露した。

 春季キャンプ中、岡田監督は門別の開幕ローテ入りを「100%ない」と断言し、谷間で好投してローテ入りをつかんだ村上のような歩みを期待していた。一方でローテ候補の投手がイニング数を重ねていないことから、門別を“先発7番手”として待機させ、不測の事態に対応する考えだ。

 門別の次回登板は16日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)に決まった。そのまま中6日で先発を回っていけば、大竹が先発予定となっている30日の巨人との開幕第2戦(東京ド)に登板することが可能となる。大竹は16日・中日戦(バンテリン)で2度目の実戦登板を控えるが、万が一状態が上がっていかないようであれば、門別との入れ替えも検討される。

 この日、門別は雨の降る敵地でキャッチボールなど軽めの調整を行った。「何かあった時にいつでもいけるようにっていうのはずっと思っていた。開幕ローテーションに入りたいという気持ちがあったので(開幕)一回り目で投げられれば、それは一番いいのかな」と力を込めた。虎将の期待を一身に感じながら、虎視眈々(たんたん)とローテ入りのチャンスをうかがう。

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