阪神・戸井 大爆発4安打「自分でもビックリ」高卒2年目が3ラン含む5打点大暴れ
「教育リーグ、ソフトバンク0-8阪神」(13日、タマホームスタジアム筑後)
俺を忘れるな。そう言わんとばかりに、阪神の戸井零士内野手が大爆発した。3ランを含む4安打5打点。「自分でもビックリしました」。高卒2年目の若虎が笑顔いっぱいに筑後のグラウンドを駆け回った。
四回1死一塁で左前打を放つと、量産態勢に入った。六回1死一、二塁では木村光の146キロ内角直球に体をクルリと回転させる。「おぉ」という驚きの声の後、打球が左翼フェンスを越えると拍手に包まれた。八回2死一塁は左前打で、九回2死満塁からは右線へ2点適時二塁打。「頭が前にいかないように」と意識し、ボール球に手を出さなくなったことが好調の要因だ。
昨季はウエスタンで69試合に出場して、打率・144に終わった。理想は長打も打てる、強打の内野手。先輩の高寺は1軍へ、新人では山田や百崎と内野手が増えた。「負けたくないという気持ちはある」。2軍でも高いレベルで競争ができている。
15日からはウエスタンが開幕する。教育リーグでは8試合に出場し、30打数11安打で打率・367を記録。「去年は率を残せなかったんで、残せるようにやっていきたい」。今季は絶対に飛躍のきっかけをつかむ。