阪神・岡田監督「だからミーティングするやん」15日・中日戦からシーズンモードに 野手の新戦力台頭も一定の成果
昨季38年ぶりの日本一を達成し、球団史上初の連覇を目指す阪神が、15日の中日戦からシーズンモードに突入する。岡田彰布監督は「だからミーティングするやん。サインの」と攻撃面、守備面でシーズンさながらの戦いをする考えを明かした。
ここまでは攻守共にノーサインで戦ってきた。守備では牽制球の確認などはあったが、バントシフトなどは敷かず、基本フリーで守ってきた。打撃面でも選手個人の調整を優先し、あえてベンチから指示を出すことはなかった。だがシーズンに入ればバント、ヒットエンドランなどの戦術だけでなく、ウエィティングや右打ちなど目に見えない部分での指示も飛ぶ。
ここまでオープン戦は1勝9敗の成績だが「勝ちがつくって、そんなん。そういう問題じゃないやろ」と13日のロッテ戦後に語っていた指揮官。だが収穫は間違いなくあった。課題にあげていた新戦力の台頭というテーマで、外野では来日2年目のミエセスが打率・313をマーク。ロッテ戦では決勝適時打を放っただけでなく、外角ボールゾーンの変化球を見極めながら甘いボールを一振りで仕留めるなど、内容も伴っている。
キャンプから結果を残してきた高卒3年目の前川も、同戦の九回に左前打を放ち、ダメ押し点に結びついた。ここまで打率・273をマーク。岡田監督が認めた長打力のアップだけでなく、追い込まれてからの泥くさいヒットなど、昨年と比較しても対応力が上がっている。
他でも井上が教育リーグを含めて結果を残すなど、新戦力の台頭は一定の成果があったと考えられる。ユーティリティー枠を考えても、開幕ベンチ入りメンバーの布陣はほぼ固まりつつある。15日の中日戦から開幕までの8試合で、いかにチームとして機能させられるか-。連覇への試金石となりそうだ。