阪神・ゲラ&岩崎W守護神プラン 岡田監督「最初は右、左でもええけどな」 ゲラも即OK「ソウデスネ」
阪神は14日、15日からの中日とのオープン戦3連戦(バンテリン)に向けて同球場で全体練習を行った。岡田彰布監督(66)は注目を集める守護神候補について、岩崎優投手(32)と新外国人ハビー・ゲラ投手(28)のダブルストッパーで開幕を迎えるプランを明かした。
開幕まで2週間となり、岡田阪神も本番モードに突入していく。ブルペン陣の“整備”も進み、名古屋遠征には岡田監督が「使えるメンバー」と評した岩崎ら9人のリリーフ陣が帯同した。
注目を集めるのが開幕守護神の人選だ。昨季35セーブでセ・リーグのセーブ王に輝いた岩崎か、最速160キロ超の新外国人ゲラか。岡田監督は「まあ、どっちかや。あの2人」と認めつつも、「別にほんまにこだわってない」と守護神固定には否定的な考えを示した。
「決めなあかんと思うけどな。まあ、ちょっと最初は右、左でもええけどな。両方同じ(利き腕)やったら決めてもええけど、右、左やからなあ。(守護神が)誰って、そこまでちょっと決められへん、まだなあ」
勝利を託す最終回。指揮官は相手打線に右打者が並べばゲラ、左打者が多ければ岩崎を起用する「ダブルストッパー」の秘策を披露した。
「シーズン入っても右、左の関係でもええわけやから、別にな。形いうのはすぐ、開幕からピタッと形なんか作られへんよ、はっきり言うて」
昨季は開幕守護神に湯浅を指名して臨んだが、右腕の負傷や不調の影響もあってシーズン途中から岩崎が大役を担った。常々先を見据える指揮官は昨年の経緯も踏まえながら、柔軟に対応する必要性を説いた。裏を返せば、岩崎だけでなくゲラにも十分な信頼を置いている証しでもある。
ゲラはオープン戦で3試合に登板し、計3イニングで被安打1、無失点とほぼ完璧な内容を見せている。岡田監督が目を見張るのは球速ではなくコントロールで、与四球1という数字がその制球力を物語っている。「ボールなっても低い球しかいかん。思ってる通りのピッチングしてくれてる」と高く評価している。
虎将が明かしたプランに対応できるか問われたゲラは「ソウデスネ」と日本語で即答。「言われたところで投げるだけなので準備しておきます」と静かに語った。右腕はここまで九回に登板していないが、岡田監督は「一番後ろでどんな投球するか見てみてもいい」と中日戦で守護神テストを行う可能性も示唆。左右両腕を臨機応変に起用しながら、連覇を導く「方程式」の最適解を探っていく。