阪神・森下 ついに出たオープン戦1号!3安打固め打ち チーム16安打!初2桁得点呼んだ「開幕に向けて100%に」

 「オープン戦、ソフトバンク9-10阪神」(19日、ペイペイドーム)

 待望の一発が飛び出した。プロ2年目のシーズンへ試行錯誤が続いていた阪神・森下翔太外野手が、オープン戦初アーチ。「開幕に向けて100%にもっていくところを目標にやってたので。まずまず順調かな」と好感触を両手に残して、久々にダイヤモンドを一周した。3ランを含む3安打4打点。シーズン開幕に向けて、打棒上昇の気配をプンプンと漂わせた。

 4点を追う六回だ。2死一、三塁の絶好機で打順が巡る。ルーキーの柳沢に2球で追い込まれたが、カウント1-2から外角のカットボールを捉えた。「変化球をケアしながら。まっすぐ自体は三振する感じには、自分の中で思わなかったので」。高々と舞い上がった打球は、阪神ファンの歓声に導かれるように左翼ホームランテラスへと吸い込まれた。

 「今日のはホームランってカウントしなくてもいいかな。球場の広さもあるので。けど、いい形で2ストライクから捉えたのは良かったかな」。取って取られてのシーソーゲーム。冗談交じりに振り返った一振りが佐藤輝とのアベック弾となり、猛虎へ流れを傾けて「(開幕までの)試合数が少なくなってきて、勝利というところにもすごくこだわらないといけないと思う。勝ったというところはすごく良かった」と胸を張った。

 三回2死一、二塁では、ベテラン左腕・和田のチェンジアップを左前にはじき返して適時打。八回先頭でも中前打を放った。四球を選んだ五回には、ノイジーの左前打で二塁から激走してホームを踏んだ。

 「すごくいい形だったんですけど、毎回こういくわけではないんで。やっぱり調子の波を作らないというところを大切にやっていきたいなと思います」。3安打でオープン戦打率が3割を超えても、浮かれる様子は皆無。本当の勝負は“3・29開幕戦”からスタートする。

 ◆佐藤輝とのアベック弾は昨季2度 森下と佐藤輝のアベック本塁打は公式戦で昨季2度。9月3日のヤクルト戦(神宮)で佐藤輝が17号3ラン、森下が9号ソロ。同8日の広島戦(甲子園)で佐藤輝が18号ソロ、森下が10号ソロを放った。

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