阪神・ゲラ 左足首大丈夫 1回2K無失点で防御率0・00継続「もう1試合投げられたら」準備完了
「オープン戦、ソフトバンク4-0阪神」(20日、ペイペイドーム)
虎の“ミスターゼロ”は健在だった。七回から登板した阪神の新外国人ハビー・ゲラ投手は最速156キロの直球を軸に1回2奪三振無失点の快投でオープン戦の防御率0・00を継続。「いい感じで投げられた。ボールが指から離れる感覚も良かったし、ファンの皆さんのエネルギーを感じながら、楽しみながらいい投球ができた」と充実感を漂わせた。
先頭の代打・井上をカウント1-2から155キロの直球で見逃し三振に斬った。外角いっぱいに制球された勝負球に相手は全く手が出なかった。続く川村も直球で空振り三振。2死から川瀬に直球を中前にはじき返されたが、最後は緒方を変化球で遊ゴロに仕留めた。わずか12球で仕事を終え、涼しい顔でマウンドを降りた。
オープン戦5試合目の登板も危なげなく終えた。17日・中日戦(バンテリン)では失策も絡んで来日初失点を喫したが、自責点はいまだ0。前回登板では打球処理の後、左足首を気にするようなそぶりを見せたが、中2日のこの日は何事もなかったかのように全力で腕を振った。
オープン戦もオリックス3連戦を残すのみとなった。登板についてはチームに委ねることを前提に「もう1試合ぐらい投げられたら、あとはシーズンに向けて準備できるかなという感じ」と意欲をにじませた。岩崎との守護神争いも注目されるが、九回のマウンドについては興味を示さなかった。投げるたびに信頼感を増していく鉄壁の右腕は「みんなそういう気持ちがあると思う」と“ゼロ締め”での開幕突入を思い描いた。