阪神・青柳 4回2失点、ヒヤリ異変も「大丈夫じゃないですかね」 開幕前ラス投、納得の77球
「オープン戦、オリックス3-0阪神」(22日、京セラドーム大阪)
ヒヤリとした場面もあったが、問題はなさそうだ。3月29日・巨人戦(東京ド)で、2年連続の開幕投手を務める阪神・青柳がラスト登板。納得の77球を投げきった。
「調子は良くなかったですけど。その後(二回以降)も1個フォアボール出しましたけど、修正して打者と勝負できるゾーンでいろんな球種で勝負できていたので。悪いなりには普通に投げられたんじゃないかな」
立ち上がりは苦しんだ。初回は1死からの連打と四球で満塁に。森にはフルカウントから押し出し四球で先制を許した。それでも佐藤輝の好捕にも助けられて最少失点に。「思ってるストライクゾーンと合わなかったので、そこを合わす作業に戸惑った」と振り返ったが、二回以降は坂本と話し合いながらゾーンでの勝負を意識した。
三回は先頭の西川に右翼席にソロ弾を許すもその後は無失点。「初回よりは全然いいピッチングができたかな」。ただ四回はアクシデントに見舞われた。先頭の紅林に2球目を投げた直後、手を上げて異変を訴え、マウンドに安藤投手コーチとトレーナーが駆けつけた。
右足の拇指球の皮がめくれたといい「ちょっと痛くて踏ん張れなかったので」とベンチ裏へ。テーピングを巻くとすぐにマウンドに戻り、投球を再開。紅林を空振り三振に仕留めるなど、最後は茶野を見逃し三振に抑えて「普通投げられたのでよかった」と一安心。「大丈夫じゃないですかね。再生能力は衰えてるかもしれないですけど(笑)」と1週間後の開幕も問題なさそうな様子だ。
高めの直球や高めのツーシームも意図的に使って4回4安打2失点。「投げるボールは投げられていたし、試すところはしっかり試せていた」と納得。本番はいよいよ目前に迫る。「毎試合不安はもちろんありますし、巨人がどういうスタメンで来るかとかしっかり意識しながら、来週いい状態で迎えられるように一週間過ごせれば」。2年連続の開幕星へ。万全の状態で3・29を迎える。