【セ・パ順位予想】藤田平氏 終盤までもつれる展開になるのでは 最後の最後に「経験」の差で阪神が優勝
プロ野球は29日にセ、パ両リーグが同時に開幕し、球団史上初の連覇を目指す阪神は、東京ドームで阿部新監督が率いる巨人と対戦する。昨季日本一に輝いた岡田虎に立ちはだかる球団はあるのか。オリックスの4連覇は可能なのか。デイリースポーツ評論家陣が24年シーズンの順位予想を行った。
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タイガースが連覇する。ただ昨年のように貯金2桁で前半戦を折り返し、後半戦でさらに勢いを加速させる展開とは、ならないかもしれない。終盤までもつれるのではないか。最後の最後で優勝を決めるシーズンとなるかもしれない。
チャンピオンチームということで当然、他球団からのマークが厳しくなる。さらにオープン戦の戦いを踏まえると、阿部新監督の巨人が前半戦を面白くするかもしれない。DeNAや中日といった投手陣が豊富なチームも怖い存在だ。
ただし、タイガースには『経験』がある。昨年はリーグ優勝を飾り日本一となった。このことが非常に大きい。夏場、特に9月以降に激しい優勝争いをする展開となれば、この『経験』の差が必ず最後に生きてくるだろう。
オープン戦の勝敗は気にすることもない。投手陣を見れば、失点が続いた選手もいるが開幕へ合わせてくるはずだ。さらに言えば、先発陣では門別らといった若手も控えている。リリーフ陣を含めて層は厚い。
打線では、近本がヒットにできるボール、コースを知っている。フォームでも『自分の型』も把握しており、シーズン中に不調となっても立ち返ることができる。中野は安打の出ない時期もあったが、最後に当たりも出てきて“兆し”を見せた。心配はいらない。