阪神・村上 度会より宮崎警戒「DeNA打線で一番」昨季9打数5安打1本塁打と天敵
阪神・村上頌樹投手(25)が1日、甲子園で指名練習に参加し、今季初登板となる2日のホーム開幕・DeNA戦(京セラ)で、ルーキーの活躍が光るベイ打線を封じ込めることを宣言した。DeNAドラフト1位・度会(ENEOS)が注目を集める中、実績ある佐野、牧、宮崎のクリーンアップを警戒。対DeNA自身初勝利をつかんで、チームを今季初の連勝に導く。
プロ4年目で初めてつかんだ開幕ローテ。出陣の準備は整った。ホーム開幕のマウンドを託された村上。チームは開幕3戦目で劇的な初星を挙げただけに、流れを止めるわけにはいかない。「投手の方々も踏ん張っていましたし、得点も森下のホームランで入ったので、ここから勢いづくんじゃないですかね」と上昇気流を予測した。
昨季MVPの輝かしい称号を背負ってのシーズン初登板。「(DeNAの)打線はすごいなと思った。ガンガン来るかもしれないですけど、自分のペースで投げられるように」と肝に銘じた。まず最初の対戦相手として、開幕カードで先頭打者に抜てきされて2本塁打5打点と大暴れだった、ドラ1新人・度会を迎え撃つ。
「ホームランを打ってたので、気をつけたい」と強敵認定しつつ、過度に神経をすり減らすことはない。度会対策については「それは、あんまり言えないんで」と笑顔でけむに巻いて、「注目されてるバッターですけど、あんまり気にせず。度会君だからとかじゃなく、落ち着いて一人一人抑えられればなと思っています」と宣言。「クリーンアップの方が強力だと思うので、そっちを優先的に」と気を引き締めた。
中でも5番・宮崎は、「DeNA打線で一番いいバッターだと思ってる」という天敵だ。昨季は9打数5安打1本塁打、打率・556と打ち込まれた。「宮崎さんの前にランナーをなるべくためないように、っていうのは一番意識してやりたいので、3番、4番も大事になってくる」と中軸封じをポイントに定めた。
2日からの3連戦はすでにチケット完売とあって、京セラドームのスタンドは黄色く染まる。「たくさんの人が来ると思うので、いい思いをしてもらえるように。皆さんと盛り上がれるように頑張っていきたい」。セ5球団で唯一DeNAに未勝利の村上。虎党の大声援を力に変えて、ホーム開幕戦で初星を刻む。