阪神・佐藤輝 6番“降格”に燃えた!走攻守で奮起 激走ヘッスラ、1安打2四球、美守連発
「阪神2-3DeNA」(4日、京セラドーム大阪)
目の前の仕事に徹した。走攻守で奮起した阪神・佐藤輝。6番に打順が下がっても、やることは変わらない。
四回1死二塁で迎えた第2打席。DeNA先発の下手投げ右腕・中川颯が投じた高めの直球をたたいた。鋭い打球は右前に弾み、一、三塁に好機を拡大。梅野の先制打につなげた。
「しっかりと事前にどこに飛んだらどうするというのを準備しながらやってました」
光ったのは積極的な走塁だ。梅野の中前打の間に一塁から三塁へ。中堅・関根の好返球をかいくぐり、頭からベースへ突っ込んだが、判定はアウト。しかし、岡田監督がリクエストを要求し、ビデオ判定の結果、セーフに覆った。
なおも1死一、三塁。木浪の一ゴロをオースティンが処理し、最初にベースを踏む間に佐藤輝は本塁へ足からスライディング。際どいタッチプレーで判定はアウト。再び指揮官はリクエストを要求し、またも判定が覆り、貴重な追加点となる2点目を奪った。
守備でも好プレーでピンチを救った。0-0の三回1死二塁には佐野の頭上を襲う強烈なライナーをジャンプしてキャッチ。続く牧のボテボテのゴロも前進捕球からのランニングスローでアウトにし「いい流れに持っていけるように」と気持ちを引き締めた。
2日連続で早出特打に参加し、2試合連続安打。「しっかりだんだん上げてきて。明日から頑張りたい」と目の前の一戦に集中する。