「ウエスタン、広島３－２阪神」（５日、由宇球場）

　阪神２軍は九回に逆転され、サヨナラ負けを喫した。相手先発は右肘の張りで開幕ローテから外れた森下だったが、四回に井坪の二塁打、戸井の適時打で先制に成功。六回には渡辺の二塁打から井坪がつなぎ、戸井の遊ゴロの間に１点を追加した。

　井坪は森下から３安打をマーク。「全部来たストライクを打とうと思っていた」と振り返った。戸井も１安打２打点の活躍を見せた。

　先発の西純は７回を６安打無失点の好投。１０７球を投げ、８つの空振り三振も奪った。「いつもと違う感じで投げてみようと思って」とこの日は決め球のフォークを封印。「いい感じに投げられました」と新たなスタイルで手応えを得た。

　３日に出場登録選手を抹消された石井は降格後初登板。羽月、二俣を空振り三振に仕留めると、韮沢の打球は遊撃・高寺が後ろにダイビングキャッチ。味方の守備にも助けられて三者凡退に抑えた。石井は「空振り取ってるけどっていうところもあるので、しっかり精度を高めながら」と話した。

　チームは２点リードで九回へ。しかし３番手の石黒が安打や四球で１死満塁のピンチを背負い、代打・佐藤に２点適時二塁打を浴びて同点に追いつかれた。なおも１死二、三塁で大盛の打球を二塁・遠藤が失策。勝ち越しを許し、まさかの敗戦となった。