阪神・中野 出たぁ~!今季チーム初猛打賞 五回右前同点タイムリー、九回再び同点呼ぶ押し出し四球

 「ヤクルト6-7阪神」(5日、神宮球場)

 昨季最多安打のタイトルに輝いたバットマンが乗ってきた。阪神・中野拓夢内野手(27)が今季初の3安打固め打ち。五回に同点適時打を放って、九回の勝負どころではきっちり四球も勝ち取って、「自分としてもボールの見え方がいいと思いますし、しっかりと逆方向に自分らしい打球が出てるので、それを変えず、状況に応じたバッティングがもっともっとできたら」と確かな感触を両手に残した。

 取って取られてのシーソーゲーム。ビハインドの九回1死満塁、「自分でかえす気持ちもありましたけど、そこは抑えて次に森下がいるので。どんな形でもいいから次につなごう」と胸に刻んで打席に入った。制球が定まらない大西の直球を見極めて、押し出し四球で1点差。後を託した森下には合図を送って、「ああいう場面で絶対打ってくれると思った」と頼もしい後輩を信じた。

 1点を追う五回にも、らしい仕事を成し遂げた。1死一、三塁、サイスニードのチェンジアップをバットの先で捉えた。右翼前に落として同点の走者をホームへ。「積極的にいけた分、納得のいく打球ではなかったですけど、いいところに飛んでくれた」とうなずいた。三回2死は中前打。八回にも先頭で左前打を放って、追い上げムードを演出した。五回守備では華麗なグラブトスを見せ、守りでももり立てた。

 オープン戦で34打席連続無安打と苦しむ時期もあった。それでも仲間は打力を疑うことはなかった。チーム最年長の西勇は、「中野はあんだけ結果を出していたから、凡打でも使われると思います。あいつはいいバッターなんで、僕らも信じて投げているだけ」と温かく見守った。周囲の期待に応えるようにきっちりと状態を上げてシーズンインを迎えて、開幕戦では2安打をマークした。

 チームにとっても今季7戦目で初の3安打猛打賞となった。「これからもどんどん積極的に仕かけていく打席を考えながらやっていきたい」。背番号51が次々に奏でる快音が、虎党のボルテージを高めていく。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス