【藤田平氏の眼】右方向への2発 直球も仕留めた阪神・佐藤輝に上昇の兆し

 「ヤクルト3-4阪神」(6日、神宮球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(25)が同点の七回に勝ち越しの2号2ランを放った。2試合連発となった一打についてデイリースポーツ評論家・藤田平氏(76)は「文句のつけようがない」と手放しで称賛。さらには、好調をキープするために心がけるべきポイントも指摘した。

  ◇  ◇

 打つべきバッターが打てば勝つ。佐藤輝が七回に2試合連続となる決勝本塁打。連日にわたり『ここぞ』という場面で決めてくれた文句のつけようがないバッティングだ。

 状態は上向きのようだ。前日5日と同様に右方向へ打ち返せている。さらに、この日はバットの芯から少し外れて詰まり気味ではあったが、それでもスタンドまで運べる能力がある。前カードまで打率1割台前半。打順も6番となったが、これで復調してくるだろう。

 それにしても何と言えばいいのか。不思議な魅力のあるバッターだ。甘かったとはいえストレートを一発で仕留めた。これまでは直球にタイミングが合わず、打球が詰まったりしていた。

 この日の四回の打席も、初球に来た高めの直球を空振り。そして最後はフォークを振らされて三振だった。直球に合っていないことを踏まえ、ヤクルトバッテリーも初球に直球を選択したのかもしれない。ところが本塁打を打たれて、相手も『どの球種を待っているのか』と困惑したのではないか。

 ここから佐藤輝に気をつけてほしい点は、ボール球を我慢すること。明らかなボール球を振り回していては、フォームを崩し調子を落とす原因となる。これでチームは開幕8試合で9本塁打。中心選手に当たりが出ているとなれば、おのずとチームは乗ってくる。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス