阪神・ドラ1下村がトミー・ジョン手術 中日・草加に続き2人目 即戦力投手が大豊作、西武・武内、巨人・西舘は1軍で活躍
阪神のドラフト1位・下村海翔投手(青学大)が右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたと11日、球団から発表された。今季は絶望的となった。下村はキャンプは2軍で過ごし、その間ブルペンに入ったのは1度きりで、3月以降もブルペン投球は行なっていなかった。
即戦力投手が大豊作と言われた昨年のドラフトでは、実に8人の大学生投手が1位指名され、2人が開幕1軍入りを果たした。
3球団の競合の末に西武に入団した武内夏暉投手(国学大)は開幕ローテーション入りを果たすと、3日のオリックス戦で初登板初先発し、7回無失点の好投でプロ初勝利。ルーキーとして12球団一番乗りを果たした。2度目の先発となった10日のロッテ戦も白星こそ逃したものの、7回2失点の好投を見せている。
また、巨人・西舘勇陽投手(中大)もリリーフとして開幕1軍入り。3月29日の阪神との開幕戦に初登板して1回を無失点に抑えて初ホールドをマークすると、セットアッパーとして5戦連続無失点、5ホールドを記録するなどチームに欠かせない戦力となっている。
その一方で、中日・草加勝投手(亜大)は新人合同自主トレに参加していた1月に右肘の異常を訴えて、「右肘内側側副靱帯損傷」と診断され、トミー・ジョン手術を受けている。
下村と青学大の同級生、広島・常広羽也斗投手もキャンプ途中から1軍に合流したものの、キャンプ後はコンディション面を考慮され、リハビリ組の3軍へ。3月中旬にブルペン投球を再開し、今月中旬の実戦形式での登板を目指している。
楽天・古謝樹投手(桐蔭横浜大)はオープン戦で結果を残せず、2軍スタート。それでも、ファームでは3試合に先発して、2勝無敗、防御率1・93と好投を見せており、1軍昇格を視野に入れている。
また、ヤクルト・西舘昂汰投手(専大)は1月から上半身のコンディション不良でノースローが続いたが、3月にキャッチボールを再開、4月に入って投球練習も開始した。
最速158キロ左腕の日本ハム・細野晴希投手(東洋大)もコントロールに課題があり、まだ実戦未登板となっている。