阪神・ゲラ まさか…来日初失点、初黒星 九回2死、若鯉・田村にV打浴びる

 「阪神0-1広島」(11日、甲子園球場)

 阪神・ゲラは両手を膝につき、ぼうぜんと中堅方向を見つめた。地面に顔を向けてうなだれる。“無傷の男”が来日初めて黒星を喫した。

 両軍無得点で迎えた九回から2番手で登板。3番・小園に対して初球スライダーと慎重に入ったものの、右前打を許す。続く4番・堂林には犠打を許し、わずか2球で1死二塁の危機を招いた。

 代打・松山に対してはこの日最速157キロを計測し、最後はスライダーで空振り三振。2死二塁までこぎつけたところで悪夢が待っていた。3打数無安打に終わっていた田村に155キロの直球を捉えられて決勝の中越え適時三塁打を浴びた。虎党の悲鳴がスタンドに渦巻く中、グラブを伸ばした中堅・近本の頭上を白球が越えていった。

 オープン戦では6試合、計6回4安打1失点ながら自責点0。開幕後も5試合に登板して計5回4安打無失点で1セーブを記録し、試合終盤のマウンドに君臨していた。揺るぎない安定感を誇っていただけに、痛恨の来日初失点となった。

 試合後は西勇に続いて2番目にベンチからクラブハウスに向かう通路に姿を現したが、報道陣の問いかけには答えず無言で引き揚げた。普段は今春キャンプから覚えた日本語を交えながら言葉数多く取材に答えるゲラ。陽気な助っ人が言葉をなくすほど、ショックの大きい敗戦となった。

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