阪神・近本 チーム唯一のマルチ安打 5試合連続安打、打撃好調をキープ3割復帰目前

 1回、二塁打を放つ近本(撮影・田中太一)
 3回、右前打を放つ近本(撮影・立川洋一郎)
 1回、二塁打を放つ近本(撮影・北村雅宏)
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 「阪神0-1広島」(11日、甲子園球場)

 悔しい敗戦の中、大瀬良との抜群の相性を見せた。阪神・近本がチーム唯一のマルチ安打を放ち、打撃好調をキープ。打率・298まで上昇させ、3割復帰は目前だ。

 初回、カウント2-2から外角高めのカットボールを左翼線にはじき返し、5試合連続安打。右腕に対して昨季から4試合連続安打となる二塁打となった。後続は断たれたが「あっ(あそこに)飛んだって感じ」とチームの初ヒットを生んだ。

 1死一塁で迎えた三回には初球のフォークを見逃すと2球目を強振し、右前に運んで好機をつくった。ただ続く中野が併殺崩れの一ゴロ、ノイジーが遊ゴロに。この回もホームにかえることはできず、後の2打席は三邪飛と三ゴロに打ち取られた。

 0-0の九回は中堅で前進守備を敷いた。2死二塁から田村の放った大飛球を懸命に追い、グラブを差し出したが、わずかに届かず決勝点を奪われた。自身の頭上を越える球に「やることやって、オーバーはしょうがない」と悔やむことはなかった。虎の切り込み隊長が再び勝利へ先導する。

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