阪神2軍で893日ぶり先発の高橋遥人が1回零封 連敗止めた富田好投6回5安打無失点
「ウエスタン、阪神4-1オリックス」(17日、鳴尾浜球場)
阪神は高橋が893日ぶりの対外試合に先発し、1回無失点だった。最速147キロを6度計時するなど堂々とした姿に試合前から試合後まで歓声と拍手が送られた。続く2番手・富田が6回5安打無失点と好投。石井が1回1失点だったが九回に登板した湯浅が1回を無失点で締めくくり、連敗を止めた。
打線は井坪が3打数2安打と躍動。八回には渡辺が山崎颯から左中間への本塁打を放つなど、得点を重ねた。
和田2軍監督の一問一答は以下の通り。
-高橋が復帰登板した。
「本人いわく、『めちゃくちゃ緊張しました』ということなので。でもね、893日ぶりで。真っすぐなんかは投げるたびにもっと上がってくると思うので。一番感じたのはやっぱりコントロールがいいから、全然、見ていて不安がない。今日久しぶりの登板だったけど、ブルペンから投げるのを見ていると、やっぱりコントロールというところで、四球を出すような感じじゃないので、ベンチから見ていても安定感というか。ボールの質とか速さはもう少し上がってくると思うけど、やっぱりあのコントロールは大きな武器になるよね」
-状態はつぶさに見ていきながら、実戦をこなしてくれたことは大きな前進か。
「そう。今日は本当に、マウンドに立てること自体、1イニングに投げること自体が(高橋)遥人にとってもチームにとっても収穫だと思うし、今日投げたことで、明日の様子を見ないといけないけど、一段、階段を上がったかなという。ただ、今日1イニング投げたからポンポンポンと上げていくのではなくて、この1イニングを何回か繰り返しながら、少しずつイニング数を(増やす)、というところになるよね、現段階ではね」
-先発で投げさせた理由は。
「いや、もちろん復帰した時にはね、先発でいくピッチャーなんで、やっぱり今日にしたのも昨日のね、天気とかいろんなことがあってもう俺だけじゃなくてね、投手コーチも、復帰する時には、一番いい条件で投げさしてやるっていうことをね、うまくみんなでっていうかね、投手コーチ含めて話をしたんで、それが今日になったし、先発っていう形で、1イニングだったけどね。うん、そういう形で。みんなの思いがそうさせたっていうかね。うん、そういうマウンドだったと思うし、遥人もね、それに応えてっていうか、もう、ほんとに今日はもう、あそこに立てただけでね。それは本人だけじゃなくて、ピッチングコーチもそうだし、リハビリを担当しているトレーナー陣もそうだし、ほんとに良かったなっていう思いでね。ただ、これからまたいろんな戦いが始まるからそこはしっかりサポートして。いや、みんなでサポートしてね。なんとか本来いるべき場所にね、戻してやれるように、うん。みんなでサポートしていきます」
-井坪が2安打。
「2安打もそうだし、やっぱ守備だよね。うん。守備でいいプレーが二つあったかな。守備から乗っていったって形で、どうしても気持ちにちょっとね、ムラのある選手なんで、やっぱ自分を奮い立たすために。今日は守備からっていうね、いい入りができて、それがバッティングにつながったと思う。バッティングの状態はずっといいんだよね、これをいかに続けるかっていうことかな」
-湯浅は変化球も交えながらしっかり投げていた。
「そうやね、投げるたびに、少しずつ上がってきてるような、感じで見てたけど」
-高橋にマウンドへ向かう前に声掛けは。
「いやいや何も特別なことは」
-湯浅投手今後もファームで登板を重ねる。
「声がかかるまではね、それはもちろん。そういう、なるべくそういう場面で投げさせてやりたいし。他のピッチャーも兼ね合いはありながら。ちょっと今日みたいなねケースでなるべくね。投げさせて本番に近い。こっちはこっちの本番なんだけどね。いずれ声がかかるときのためには、やっぱりそういう場を踏んだ方がいいと思うしね」
-明日の先発は。
「明日はビーズリー」