【藤田平氏の眼】昨季のタイガースと似ている中日と巨人の戦いぶり 岡田野球VS岡田野球なら最後に勝つのは元祖だ

 「阪神2-0巨人」(17日、甲子園球場)

 阪神が甲子園での伝統の一戦で今季初勝利、岡田彰布監督は阪神監督として485勝目を挙げ、藤本定義の514勝に次いで球団単独2位となった。8試合連続で2得点以下の打線は、三回に森下が中越え適時二塁打で2点を先制。先発の伊藤将は6回6安打無失点の粘投で2勝目。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は今季ここまで上位の中日、巨人の戦いぶりを「昨季のタイガースと似ている」とした上で「最後に勝つのは『元祖』の方だ」と指摘した。

  ◇  ◇

 やはり持っているバッターだ。森下が最初の好機で決勝の先制2点二塁打。チャンスはクリーンアップに回ってくる。そこで得点できるか否かでチームの勢いは変わる。

 ただ走塁は反省してもらいたい。森下は三塁を狙い走塁死となった。あの場面は2死で、二塁で止まっても次打者は大山。相手外野陣は下がり気味の守備陣形となる可能性が高い。となれば大山がシングルヒットでも十分に本塁へ生還できる。

 ペナントレースを見渡すと、首位・中日と2位・巨人は昨季のタイガースと似ている印象だ。昨年の阪神は投手陣を中心にした守りの野球。守り重視の試合運びは、今年の中日と巨人も似ており、両チーム共に『岡田野球』を参考にしている部分もあるのだろう。

 ただし『岡田野球』と『岡田野球』の対決なら最後に勝つのは『元祖』だ。9戦連続2得点以下でも、この間は3勝4敗2分け。開幕から本来の状態と言えないが『兆し』はある。この日の伊藤将のように先発陣が安定し始めた。慌てる時期ではない。最後の最後に上に立てばいいのだ。

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